明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昔は個展の中日なのにまだ作っていたこともあったが、永いことやっていて個展開催へ向けてのペース配分には自信があった。しかし久しぶりなことや、テーマを決めて、というのとも違い勝手がちがった。 眠くてヘロヘロ。控え室で作りながら、用事で会場に出ると知り合いがいたりして。まあ良いや、と。本日ざっとだが、ようやく展示された写真を全部観た。色んなことを考え企んできたな、と改めて。私がいうと信じられないという顔をされるのだが、これでも常にウケを狙って作ってきた。はたからはそうは見えないらしい。依頼された良く知らない人物はともかく、最もウケたいのは作る対象の人物である。ちょっとからかいたくなったのは、(まだ会場にはないが)森鴎外くらいである。あまりに文豪なので、もう一つの顔、軍医総監の礼服を着せれば文豪の頭にベルサイユの薔薇みたいになりはしないか、と作ってみたら結局立派になってしまった。軍服とはそういうものである。 何年来希望していた三島の背中の唐獅子牡丹だが、これなどただひたすら三島に見せたいという一心であった。なんでも実現してきた三島も、刺青は時間切れであった。 新聞を見て、子供の頃お世話になった隣にお住まいだった方まで来てくれた。

『特別展 深川の人形作家 石塚公昭の世界』

フェイスブック『石塚公昭の世界』

 『朗読、音楽、スライドで味わう 乱歩と鏡花』予約受付中

特別展『百年目に出会う 夏目漱石展』神奈川近代文学館 漱石像出品

『タウン誌深川』“常連席にて日が暮れる”第4回

 



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