来場者の話を聞くとはなしに聞いていると、被写体を展示しているにもかかわらず、写真は別だろう、という方がいた。しかし今までは4、50センチのプリントを被写体と共に展示する場合が多かったが、そういう場合に比べると圧倒的に少ない。ほとんどの方が、目の前の作品を被写体にして、と解っていただいている。当たり前だろうと思われるかもしれないが、被写体にしました、と横にキャプションがあってもそう思わない方々が結構いたのである。それが被写体のサイズからさらに遠く、拡大したのにかかわらず、かえって解りやすくなったようである。 拡大プリントは、一度仕舞えば、よほどの事がないと広げて眺める事などしないであろう。今のうちに良く見ておこう、と眺めてみるが、プリントの中の人物が、頭の中で何かイメージしている人のように見える。意思を持っている感じなのである。しかし自分でいうのもどうかと思うのだが、「It's Alive!」と叫んだフランケンシュタイン博士と違って、あんな小さな頭に、そこまで込めて作った自覚が私にはないのである。とりあえず撮影した甲斐があったというべきであろう。
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