朝から銀行行ったり出張所へ行ったり。何が面倒かというと、本人確認で86の母を連れて行かなければならないことである。さらに何が面倒かというと、母は最近まで一人で仕事をしていたから、世事に通じていると思い込んでおり、何でも自分でやろうとするが、これがまた混乱を呼ぶ。面倒をさらに倍化しているのは、私が世事にうとい役立たずだ、と母が思い込んでいることであるが、しかし実はその通りであることが最大の問題点であろう。そんな時、先日彫Sより届いた三島の“背中で泣いてる”唐獅子牡丹を眺めては現実逃避。これは最後に仕上がる写真作品ということになる。こうなると市ヶ谷駐屯地のバルコニーに立たせるのも可能ではある。しかし、そこには革ジャンに白鞘の日本刀、くわえ煙草の三島を配した作品がすでにある。 背景を撮影したのは事件の11月25日と数日違いであった。何十年経とうが季節の光は変わらない。ただあの建物は移築され、しかもコンパクトに改造されており、そのままでは当時の再現にはならない、桜のマークも取り外され玄関に置かれていた。よって他のカットを使うのも簡単ではない。 5月6日の朗読ライブ。第一部の乱歩作品。田中完さんの朗読に嶋津健一さんのピアノで『屋根裏の散歩者』『白昼夢』『人間椅子』であるが、先日リハーサルをすでに済ませたそうである。昔、世田谷文学館で開催した時の、田中さんの第一声を思い出す。
『特別展 深川の人形作家 石塚公昭の世界』
『朗読、音楽、スライドで味わう 乱歩と鏡花』予約受付中
特別展『百年目に出会う 夏目漱石展』神奈川近代文学館 漱石像出品
『タウン誌深川』“常連席にて日が暮れる”第4回