明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


昨日はサイゼリヤにて、かつてK本の常連席で瓶を並べたMさんとTさんと11時から飲み始めた。Tさんは女将の真寿美さんが亡くなり木場に住む意味がなくなったという。写真嫌いの真寿美さんには店内も含め、写真集ができるくらい撮影させてもらったが、今の所ちゃんとは見られないでいる。 マグナム1本目がなくなる頃にTさんは用事があり退出。その後Mさんと真寿美さんについて語りあった。見送ることができなかった無念。その後、赤白赤白と交互に、さらにマグナム2本、デキャンタの500ミリを4、5本。おじさん二人が涙であった。 私は二日酔いを一度しかしたことがない。そのせいで反省の機会を逸し続けているわけだが、朝から予定より遅れた葛飾北斎の仕上げを続ける。結局葛飾北斎はどんな容貌の人だったかというと、数種ある自画像の中でもウイキペデイアに載っている画像が近いだろう。これは小学校3年から4年になる頃、人物伝の類いがそれほど好きなら、と担任の田中先生が、学校をかわる際、内緒で買ってくれた世界の偉人が載っている本にも、これが載っていた。以来、北斎というと私の中ではこれである。田中先生が貧しい炭坑暮らしの家族を描いた子供の日記『にあんちゃん』の話しをされていたのを覚えていて、数年前、ようやく今村昌平の映画で観た。これにより子供達に何かを伝えようとしていた先生の人柄が思い出された。

※荷風の後ろには、割烹着姿でまだ50代の真寿美さん。


次回個展の期日決まる。 銀座青木画廊「ピクトリアリズム展Ⅲ』5月12日(土)〜5月25日(金)20日(日休)

※2016年深川江戸資料館での朗読ライブ映像。
『人間椅子』
『白昼夢』
『屋根裏の散歩者』
ピアノ嶋津健一 朗読田中完

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtubeより

『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載6回「夏目漱石の鼻」

HP

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