明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



先日会場ではお会い出来なかった飯沢耕太郎さんから過分なメールを頂戴した。オイルプリントの習得に孤軍奮闘していた頃、当時入手出来るのは明治、あるいは大正から昭和の初め頃の文献だけであったから飯沢さんの『芸術写真とその時代』は、子供に怪獣図鑑与えたかのように読んだ。ピクトリアリズム展と称した以上、観ていただかない訳にはいかなかった。 出がけに母のいるホームと連絡を取っていて画廊に出かけるのが遅れると、岩崎宏美さんが一人で。私が来ていないので用事を済ませ再び来ていただいたという。二人だけで30分以上は話せただろう。宏美さんは話す声と歌う声が同じだといつも思う。何度も個展を重ねて来たが、こういってはなんだが、客がいないことを嬉しく思ったのは始めてである。 『中央公論Adagio』の旧編集長とデザイナー氏。昔クレイジーキャッツのハナ肇が亡くなった時、植木等の弔辞を聞いて、チームで仕事をすることのない私はちょっと羨ましかった。交通局発行の隔月のフリーペーパーであったが、創刊当時、駅で捨てられず、家に持って帰ってもらえる物を目指そう、と話し合ったものである。宏美さんとの話は超常現象にまで及んだ。 昔から観ていただいているライターの納富廉邦さん。なんの補足説明もなく話せる快感味わう、見上手というのかさすがである。 地元に帰り飲む。エピソード豊富なIさんと愉快な話に終始し、帰りにコンビニに寄ると宏美さんから嬉しい電話。コンサートで感激のあまり終いには手を合わせて拝んでしまった母に報告する。

銀座青木画廊「ピクトリアリズム展Ⅲ』5月12日(土)〜5月25日(金)20日(日休)4月23日(休)

鴨沢祐仁とイナガキタルホの世界:5月19日(土)~6月3日(日)12時~19時/月曜休み
場所:ビリケンギャラリー 東京都港区南青山5-17-6-101
TEL 03-3400-2214

『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載8回『昭和残侠伝“唐獅子牡丹”三島由紀夫』

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtub

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