明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



アマゾンの創業者が“新しいことを始めるには誤解を恐れてはいけない”そんなことは当たり前な話である。人は既存の物との比較で認識して行こうとするものである。私の場合は写真ではなく絵だと思われている。だからこそピクトリアリズム(絵画主義)なのだが、かつてのピクトリアリズム全盛時代でも、ピクトリアリズムは比喩的な話であって実際は絵と間違えるような作品を制作していた作家には覚えがない。モノクロームだったからであろう。 最初にジャズシリーズで写真を発表した際に、メンズ◯ラブの編集者が人間の実写と間違えた時、ジャズ写真の模倣など、わざわざ人形作って誰がやるか、と翌年作家シリーズに転向したきっかけになった。その時はいったい何処を見ているんだ、と思ったが、今回の件に関しては作っている私が絵に見えてしまう。ついに私自身をも騙そうという所まで来た。
明日19日より6月3日まで 南青山ビリケンギャラリーにて『鴨沢祐仁とイナガキタルホの世界』に1点出品する。前述の理由から、作り物でしか出来ない作品を、と制作していた。タルホは空中に浮いているが、まだパソコンのパの字もない頃の作品である。今日の段階では手漉き和紙にぞっこんである。光は作中にあれば良いので印画紙表面に艶は不要である。モノクロームは初の試み。 青木俊直、石塚公昭、オカムラノリコ、かなまち京成、コマツシンヤ、近藤ようこ、高橋キンタロー、田中六大、永野のりこ、鳩山郁子、花輪和一、ヒロタサトミ、巻田はるか、南伸坊、森環、森雅之、森泉岳土、山田勇男、ユズキカズ、吉田稔美、吉田光彦、わだちず

『サンカクとマルのある風景』


銀座青木画廊「ピクトリアリズム展Ⅲ』5月12日(土)〜5月25日(金)20日(日休)4月23日(休)

『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載8回『昭和残侠伝“唐獅子牡丹”三島由紀夫』

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtubeより

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )