明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



私がそもそもモノクロ写真を止めたのは、コダックのエクタルアという印画紙が製造中止になったからである。いくらかグリーンがかったような色が素晴らしかった。しかし逆にいえば、製品に依存しなければならない写真というジャンルに改めてがっかりした。そして、印画紙だフィルムだと、写真用品が製造中止になろうと薬種問屋さえあれば継続可能な古典技法オイルプリントにさらに傾倒していった。 今回出品のタルホは、残されたプリントをカラーで複写したデータを使用することにより、あの失われた雰囲気を出し、さらに手漉き和紙を使用することで、ただの再現にはなっていないと思う。タルホは空中に浮いているが、背景から伸びた金属棒をそのままタルホの背中に穴を開けてぶら下がっている。これは人形制作と撮影の二刀流?の私だからできる芸当である。これは私のHPから持って来た物だが、どういう訳か下が変な所でカットされている。実際は三角錐も全部入っている。


鴨沢祐仁とイナガキタルホの世界:5月19日(土)~6月3日(日)12時~19時/月曜休み
場所:ビリケンギャラリー 東京都港区南青山5-17-6-101
TEL 03-3400-2214

銀座青木画廊「ピクトリアリズム展Ⅲ』5月12日(土)〜5月25日(金)20日(日休)4月23日(休)

『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載8回『昭和残侠伝“唐獅子牡丹”三島由紀夫』

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtub


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