明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



今回人形は出品するつもりはなかった。二年前に出せる物は全部出したし。ところが搬入の直前、何か在った方が良い、という話しになり、深川江戸資料館で出品したばかりだが、まずは古今亭志ん生を持っていくことにした。北斎は間に合うかどうか。撮影用のつもりでいたし。明日間に合えば。 DMは表が蛸に絡まれた北斎だし、と裏面は遠慮気味にしたら燃える金閣寺になっていた。さらに元々モデルを笑わそうとした2点のうちの1点、『円谷な女』を青木さんは良いといってくれたのが意外であった。乱歩関連では銀座上空の二十面相が一番良いといわれてまた意外。色々出品してみるものだな、と思った。 今日は絵の具買ったりあちこち歩いて疲れた。すると先日聴こえて来た森林太郎軍医総監の“疲労菌には酒精を用いての消毒殺菌が有効である”。という声が再び。“この菌に関しては”閣下の説が正しい、と私の内なる声がやかましい。作業も残っているし、殺菌し過ぎないよう気を付けたい。オイルプリントによるピクトリアリズム展のⅠは2000年であった。画廊のオーナーに会期終了のその日まで解らない、を連発されたのには閉口した。つまり版画なのか写真なのかと。今回は絵なのか写真なのか、という方が現れるだろうが、半分は陰影排して並べただけであり、修験者の術のような物は一切使っておらず説明はほとんど不要である。

銀座青木画廊「ピクトリアリズム展Ⅲ』5月12日(土)〜5月25日(金)20日(日休)4月23日(休)

『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載8回『昭和残侠伝“唐獅子牡丹”三島由紀夫』

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtubeより

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )