明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



子供の私には、ゴジラ(キンゴジ)と黒タイツ姿の力道山は完璧なフォルムを持っているように見えたものである。未だに大きめの煎餅が目の前にあり、人目さえなければ、チョップで割る誘惑に私は勝てない。ちなみに黒タイツは、力道山の力士時代、その稽古の厳しさに、後の〝土俵の鬼〟初代若乃花が脛に齧り付き、その傷痕を隠すためだった.、と二子山自ら語っていた気がする。小学生時代六年間、半ズボンで通したが、余りに寒い日は〝スッタカタ〟のアツギの黒タイツをはく事になり、鏡の前で〝力道山だ〟などとやったものだが、そんなある朝、ズボンをはかずにタイツのまま学校に向かってしまい気が付いて、慌てて引き返した。 このタイトルからしてお判りのように。昨晩深夜にジャージを脱いでオーバーコートを着てズボンをはき忘れコンビニへ。家に帰り、コートを脱いで気が付いた。しかし経験上私は知っている。例え社会の窓(今この言葉は通じるのか?)全開のまま一日気付かなくて帰って来ても、その時点で気が付いたなら、済んでしまった事に羞恥心は湧かないものである。小学生の私のように、〝最中〟に気付くのがいけない。

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『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ
2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube  

 

 ※『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載12回『大つごもり 樋口一葉



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