明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



小学校の宿題に関していえば部屋の片付け同様身体が動かないのであるから、一種の病気であり、いたわりこそすれ、先生もあれほど怒らなくても良かったのではないか。しまいには忘れ物が多く、宿題もやってきません、みたいな事が大きく書かれたサンドイッチマンみたいな格好をさせられ学内全教室を回らされた。今だったら大問題になりそうだが、その担任は後に某区の教育委員長にまでなっている。それはさぞかし傷付きトラウマとなり鶴田浩二の歌を耳にしたり、街でサンドイッチマンを見かける度、辛かったであろう、と同情される向きもあろうかと思うが、ご心配には及ばない。上手く出来たもので、何しろ宿題に全く興味がないので、恥ずかしさも沸いてこないのである。それにはやし立てながら付いて来る馬鹿共に腹を立てていた。その中の一人が私の次に同じ目にあうことになったが、死刑台に向かう死刑囚のように泣いて厭がり廃止になった。あいつがあんな調子になるのに私は平然としていたと、おかげで私の株が上がった。 株が上がったは良いが、今書いていて、そんな格好で授業中現れた兄を見て、我が妹は恥ずかしさにいたたまれなかったであろう事を今思った。何かと口うるさい妹だが、ある程度は仕方がない。 本日二カ所での展示が決まった。その件は明日。

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『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ
2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube  

 

 ※『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載12回『大つごもり 樋口一葉



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