明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



押し入れに突入。川口隊長の如し。本日も様々出土す。 昔、架空のジャズミュージシャンを制作していた頃、イラストレーターの大橋歩さんが青山の紀伊國屋の裏でギャラリーをやっておられた。そこで個展をやることになり、構成の参考に撮ってきて欲しい、とポラロイドカメラを渡された。翌日撮ってみたが、何枚撮っても真っ黒である。メーカーに聞くにも休日である。そういえばスタジオでカメラマンが何かめくっていたな、剥がしてみるとニチヤ~ッと。擦って温めていたな、しかしいくら擦っても何も表れない。夕方になってしまうし、フイルムも足りない。万事窮す。どこがインスタントカメラだ、と腹立ち紛れにメンコの要領で床に叩きつけたら裏に写っており、他のカットもすべて写っていた。それがこれであった。陽が暮れるまでの間、冗談でもいいから一度くらい裏を見るもんじゃないのか?という話しである。こんなカメラ音痴の私が写真展をやっているのだから、何か起きてもおかしくない。



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