明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



目が覚めると、昨晩片付けた印象程には成果が上がっていないように見えるのが不思議である。しかし傍らには中身が見えるようなサンタの贈り物風な物が積んであるので錯覚ではない。 カセットテープが出てきた。幼稚園からの友人と中学生の時に二人で録音し、リスナーの自作自演曲を流していたニッポン放送『たむたむたいむ』で高校一年の時に流れた録音である。内容に関してはプレイヤーがないので確認出来ないが、そもそも自作の曲を歌う中学時代の私の声を聴く度胸が私にあるのか?実際一度はサンタの袋に放り込んだ。それを思い止まらせたのは、カセットに鉛筆で、マルに重と書かれた数年前に亡くなった相棒の字であった。 以前、この後の高校時代の録音が出てきたことがあり、彼との口喧嘩まで残っていて、下手くそな曲を聴くよりよっぽど面白い。間違ったのは私なのに彼のせいにしている。相棒が生きていたら、二人して爆笑していたことであろう。



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