明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

  


アリオ北砂の百円ショップでハサミと鏡を買う。高校の途中から自分で切っている。子供の頃、必要もないのにうぶ毛をそられる。顔にかけられた布越しに床屋のオヤジの鼻息。オヤジの顔がここにあると思うと可笑しくてたまらず、半ズボンから出た太ももをつねって我慢した。蛭子能収もそれが可笑しくて、と言っていた。あの人は葬式も可笑しいのだから、私とはレベルが違うといいたいが、中学生になり髭は良いです、と言や良いんだ、と気がついたが、床屋に行って来ましたとなるのも嫌で、以来自分で切っている。当時はアマゾンの何とか族並みの直毛で、失敗が目立ったが、今は毛にコシがなくなったらしく、すっかり癖毛になり失敗も目立たず、また人の目も歳と共に気にならなくなり。しかしさすがに切るには鏡は必要だと買った。 前のマンションでは、工務店のオヤジが、エレベーターの脇に鏡があるとイタズラされない、とテレビで見て着けたらしい。「あれ良いだろ、割れないんだ。」「良くないよ。飲んで帰って来てボタン押すたび、必ず自分の顔を見る事になる。自分の家に付けなよ。酔っぱらって腰抜かす事減るよ。」あのオヤジも亡くなったが、三十年住んでいたので、未だ思い出す事が多い。

11月5日(火)~16日(土)ふげん社コレクション展。江戸川乱歩の押し絵と旅する男を展示。

https://fugensha.jp/events/collection_20191105/

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第17回『引っ越し』
『石塚公昭 幻想写真展き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界


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