明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



人形を手持ちで歩き回りながら撮影していた頃は、じとーっと時間がかかる人形制作に対し、街中でスナップしていく撮影は、リズムが丁度良いバランスで取れる、とかつてほざいていたものだが、合成をするようになり、こちらもすっかりじとーっとしてしまった。頭に浮かんだ世界を可視化して披露するには合成するしか方法はない。念写が出来なければ仕方がない。昔お世話になったデザイナーには、諦めの悪い私に「石塚君、プロはさっさと済ませて遊びに行くもんだよ。」とよく言われたものである。しかし私はそうは思わない。最初に作ってから何年も経つている黒蜥蜴と剥製の三島は、明らかに昨晩より良くなっており、ようやく納得するものになった。ただし聖セバスチャンの殉教調に三島に刺さった矢は、三本から八本に増えてしまった。これは例によって私の“もっともっと”というタチというかヘキというかが、どうしてもそうさせてしまう。もうちょっとで当ブログのタイトルになるところであったのが“及ばざるくらいなら過ぎたる方がマシ”。どうもこの辺りが私の作品は女性のカンに触るらしい。

 

 

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第17回『引っ越し』

 

『石塚公昭 幻想写真展き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界


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