明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


  • 何カ月ぶりかで届いた粘土を触っている。何とも嬉しい感触である。 仕事用の文机に座り、見上げた所に江戸川乱歩の“うつし世はゆめよるの夢こそまこと”の短冊。林芙美子の“硯冷えて銭もなき冬の日暮れかな”を別なところに掛けてみたが、こちらは少々リアル過ぎである。是非硯の水が冷えない程度に暖房を効かせた上で眺めたい。 午後久しぶりに材料を買いに行く。乗る電車が以前と違うので経路をスマホで調べる。地図の表示が色々あるのを始めて知った。これなら何とかなる。帰りは暗くなり地下鉄駅員に地上に上がってからの道を聞くが、2回道を曲がった段階で、後は聞いてるふり。余計な情報を入れて、その2回を忘れないためである。こういう時に限ってバカ丁寧な説明。ところが適当に歩いていたら、見覚えがある看板。いつも行きと帰りの風景がごっちやになり迷うが、本日は行きの風景しか記憶にないせいで、その逆を行き上手くいった。もちろんこれで、行きも帰りも頭に入ってしまったので、次回はもうこうはいかない。方向音痴は風景の情報量が多い、明るいうちに出かけ、明るいうちに帰るべきだとつくづく。
【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第17回『引っ越し』
『石塚公昭 幻想写真展き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界


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