明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



黒蜥蜴と、黒蜥蜴に剥製にされた三島由紀夫をやり直す。三島の表情が気に入らなくなった。乱歩の原作を三島が脚本化したものを深作欣二監督で、黒蜥蜴を美輪明宏で映画化されたが、黒蜥蜴が集めたコレクションの剥製に自らが扮した訳だが、黒蜥蜴が集めるのに値する美しさがあるとは思えず。いつまでも瞬きをしないでいられる、三島の特技は大いに発揮されていた。私はテレビで観たが、有名な作家だが、随分変わっているな、と呆れた。どちらが先だったかは定かではないが、さらに『からっ風野郎』を観てしまい。これでこの作家の作品を読んでみよう、と思わせるにはかなり無理があった。おかげで三島を読むのは事件後となる。ヘンな人だな、と思った最初は、小学生の時に家に来た百科事典のボディビルの項に三島が、ポーズを取っていた事である。作家と思えば逞しいが、ボディビルダーと思うとあまりに貧弱。後で知ったが、それを編纂したのは中井英夫で、三島はモデルを依頼されて、こんな嬉しい事は無かったらしい。私はこの百科事典にはまり、小学生から中学にかけてはじから一往復は読んだが、そういえば、シャンソンの項がやたらと詳しく書かれていた。

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第17回『引っ越し』

 

『石塚公昭 幻想写真展き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界
 


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