明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



64年の東京オリンピック以前の東京が私の東京だ、などと畳に座り、あげくはホウキにブリキ製チリトリ、と粋がってみたが、椅子の生活を止めて脚が浮腫まなくなったものの、腰や膝に来る。歳をとるというのは、こういう事なのか。しかしどこか痛かろうが、もうしばらく見栄張って、気分の良さを優先したい。気分は明らかに良い。といいながら炊飯器や洗濯機、電化製品は知らない間に進歩していた。 ところで例えば、江戸川乱歩で一カット選ぶなら気球にぶら下がつた帝都上空の乱歩だが、作家シリーズ最後の人物となるはずの室生犀星に、この一カット、という物がなかった。あの時代の作家は皆そうだが、カメラを向けるとむっつりしてしまう。犀星など腹の中は妄想で一杯である。そこで赤井赤子に犀星の背中に寄り添わせてみた。相変わらずむっつりではあるが。 久しぶりに創作めいたことをして、給水所で給水したマラソンランナーの如き気分である。

11月5日(火)~16日(土)ふげん社コレクション展。江戸川乱歩の押し絵と旅する男を展示。

 

https://fugensha.jp/events/collection_20191105/

【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第17回『引っ越し』
『石塚公昭 幻想写真展き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界


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