明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



凝ったつもりで制作した板葺き屋根を納期直前に草葺き屋根に変更するという暴挙。昔の芭蕉庵図を見ると、いずれも今の藁葺き屋根のように、刈り上げ部分か露出しておらずただ茅や藁を覆い被せたような簡素な屋根である。大昔は、そんな草葺き屋根もあったのであろう。これなら可能だと急遽仕事を増やした。直線を切ったり貼ったりの木工と違い、粘土やパテやドロドロの素材となれば通常業務範囲であり、こちらのテリトリーとなる。屋根は夕方近くにおおよそ乾燥を終え、最終的着彩を待つばかりである。明日は苔の緑も入れたい。ペンペン草は運搬を考えると搬入当日、現場で植えた方が良さそうである。 本体の仕上げにかかる。木部の下地の着彩をおおよそ終え、明日はひさしの組み立て、着彩の仕上げ等々。芭蕉庵を横にしたり逆さにしたり出来るのは本日で最後である。



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