ジャズシリーズの頃から搬出入をお願いしている運送屋さんは信頼できる仕事ぶりなのだが、欠点といえば江戸っ子で何をしても早い。よってそれを計算して時間を指定するのだが、それでも若干早めに到着。屋根と本体分けたままなので、搬入は楽であつたが、急遽乗せた藁葺きの水分のせいか歪みが生じ若干隙間があり、接着したかったが、設置場所の都合もあり、後日に。正面は全開、窓も一つ開いているが、江戸時代は暗かったといっても、会場の煌々とした照明の下では暗い。担当者と相談の上、半開きにすることに、戸板は持って帰る。 奥の細道に出かけた直後、という設定なのだが、やはり文机、米を入れたヒヨウタン、煙草盆は用意することにした。最後にペンペン草を屋根に植えて帰宅。 建物を作ると人形と違ってこうなるの?とはけっしてならず、いかにもあの芭蕉の作者が作るとこうなる、という結果になった。担当者と、こうなるとやはり芭蕉の樹は欲しくなるね、と。私としては、窓を一つ開けたのは、そこから古池を眺める設定なので古池も、といきたいところである。