芭蕉庵用に、追加で燕の巣、大ヒヨウタン、文机等作る。 芭蕉庵納品の数日前から眠気覚ましにアニメの『新巨人の星』『新巨人の星2』をスマホで飛ばし飛ばし観ていた。大リーグボール3号が破れ、左腕が崩壊。うろ覚えであったが、数年後に右腕投手として再起していた。最後は右でも歴代大リーグボールすべてを投げ、星一徹は亡くなり、江川の入団と入れ替わるように大リーグに挑戦に向かう所で終わったようである。そういえば知り合いに主題歌の「思いこんだら♪」を「重いコンダラ」だと思っていたバカがいる。 冗談で石塚式ピクトリアリズムを私の大リーグボール3号だ、といっていた。1号は、今ではスマホ片手に誰でもやっている、人形片手にカメラ片手で街なかで撮る、人形を国定忠治の刀のように捧げ持つことから”名月赤城山撮影法“と呼んでいた方法。そしてフリーペーパーの表紙で“日本橋でチヤップリンと歩く”“大手町を坂本龍馬と歩く”などという、無茶振りに対処するには1号では無理、と苦し紛れに編み出した、背景を先に撮影しておいて、その背景に合わせて人物を造形し、合成したのが2号である。廃れていた古典技法オイルプリントを蘇らせたのは、ハードルを低く改良したものの、私の発明ではないのでノーカウント。 思えば遠くに来たもんだが、ちゃんと順番を経ているのが自分でも面白い。これが最後だろう、という意味もあり大リーグボール3号だ、などと称していたが、右1号まであったとは知らなかった。背景を逆遠近法であらかじめ作り撮影する手法は、おそらく成功したとしても2、3球投げ、その役目を果たし終えることだろう。