明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



絵で描けば良いではないか、という意見はあるが、絵などほとんど子供時代以降、悪戯描きばかりで、デッサンも数える程しか描いたことがない。今でもアイデアスケッチなどしない。 写真で試みるメリットはというと、何度か書いているが、私の人形作品は、拡大すればするほど、作者の意図を超えてリアルになる。もう一つは、被写体のサイズ、メディアを問わず、平らかにすることが出来る。50センチ程の人形に、実景、人間、オブジェ、筆描きの炎などと画面の中で共演させ、一枚の写真作品とすることが可能である。なのでどうせなら『寒山拾得写真展』としたいものだが、私がそれを聞いたら、定年退職した初老の男が長年苦労かけたかみさんを伴って、中国に旅行に出掛け、寒山寺辺りでアナログカメラで写真撮って帰ったのだろう、と思うだろう。呆れるほどつまらなそうである。



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