明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



鉄拐(てっかい)仙人と蝦蟇仙人は寒山と拾得のようにペアで描かれることが多いのだが、なぜペアなのか良く判らないそうである。何だよそれは、という話だが、こういう場合、恐ろしく昔に、誰かがそう描き、いつの間にかそれが通例となった、ということのようである。  豊干禅師と虎、寒山と拾得が寄り添って寝ている図を『四睡図』といい、寒山拾得には欠かせないモチーフだが、これも実はなぜそういう状態で描かれるようになったのか、これまた良く判らないそうである。私的には”寝てしまえば皆同じ“と解釈しているのだが 。    何度も書いたことがあるが、幼い頃どこかの王様に石の塔に幽閉され、算数や宿題やらないで良いから一生ここにおれ、図書室もあるし、画用紙クレヨン何でも使い放題。というのを夢見たものである。王様でなくコロナだけれども、たまたま似たような状況である。しかも我が石の塔で本日作っているのが、あろうことか仙人ときた。だいたい鉄拐仙人を知ったのは、つい最近ではないか。それだけ私の創作欲をそそるモチーフではあるけれども。



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