明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

三人  


豊干禅師のつもりで作り始めながら気が変わり『虎渓三笑図』の一人に降格、なんていってたら4世紀後半~5世紀始め、中国における浄土教の始祖とされる慧遠(えおん)で、降格とは失礼な話であった。まあ4~5世紀の人ということで。修業のため山を降りない、と決めておきながら、話に夢中になり、うっかり石橋を渡ってしまった。笑うしかない。私もこれはよくやることで、特にモニターを前に画像制作に集中すると。 背景の石橋はすでにロケ場所は決まっている。というより、そこに奇妙な三人が立ち、笑っているのが浮かんだので作ることに決めた。このモチーフに問題があるとすれば、たった一カットのために三人も作らなければならないことである。話に夢中になるなら虎渓二笑図でも良いではないか、と思うが、仏教、儒教、道教を象徴する三人であることがもう一つのテーマなのだろう。



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