明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



25.6年前に制作した人形を塗り直し、眼鏡も新たに作った。背景が明日中にメドが立たなければ、左手に国定忠治の名月赤城山撮法のように人形を捧げ持ち、右手に持ったカメラを額に当てて街中で撮り歩く“名月赤城山撮法”を十年以上ぶりに試みなければならないかもしれない。デジカメに転向してからは一度もやっていない。これの難しいところは、カメラ、被写体、背景の関係が上手く行かないと、良く見たら、人物(人形)が脚立の上にでも立っているのか、もしくは地面にめり込んでいるのではないか、ということになってしまう。つまり被写体がおよそ165センチの人であれば、ファインダーの中の人形が165センチの人が、そこに立っているように見えなければならない。人形の脚を鷲掴みしているので、そこから上を撮る訳である。よって地面や床は写らないことになる。しかし見えなくとも、そこにあるであろう地面や床の上に立っているかどうかは、背景との関係で判る人には判る。 そればかりやっていた20年前は、百発百中であったが、勘も鈍っているだろう。その場合は側にいる人を見当代わりに立って貰い、ファインダーを覗いて見れば良い。



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