明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



某雑誌編集部の希望は、今から25、6年前に作った作品を背景に、という希望であったが、探してもない。そこで第二案がでたが、店舗の紹介でなくて、ただ撮影は不可ということであった。ここは工芸学校時代、先生に引率されてゾロゾロと陶芸展を見に行ったら門前払いをくらった。お高くとまっていやがる。私が履いてた安全靴に泥でも着いていたか?ところが知人が作品を持っていてくれた。これで某所の宣伝をしないですんだ。またゴジラに壊されてしまいやがれ。 改めてデータという物はあやうい物だ、と思ったが、私に過去の作品を25年も持っていろ、というのがそもそも無理がある。 この作家の御子息に、手紙を書き、この作家でこんなことをしたい、さらに展覧会名に”現世(うつしよ)は夢 夜の夢こそまこと“の中から『夜の夢こそまこと』を使わせていただく許可をいただいた。この言葉は、私の一生を支配することとなった。今思うと幼い私に、外の世界に興味がない、という顔をしていてはいけない、と母が教えようと苦労したのはよく判る。



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