明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



寒山拾得が基本に頭にあると、そのおかげで新たな物、または事を思い付いてしまう。それは遠藤周作いうところの“やらなければならないことがある時、他の事をせずにいられない人を怠け者という”まさにこれであろう。しかしこの場合、やらなければならないことはやらないけれど、他のことはやっているのである。つまり一休禅師の頭部の制作は進んでいるのだから、今の段階においては、特に問題はない。むしろ、その仕組みを利用し、今のうちに広げるだけ広げて良いと考えている。ボディビルでは、ある時期栄養を取り、筋肉をとにかく大きくし、その後大会に向けて絞っていくという。実はまた一つ思い付いてしまったのだが、突然降って来るイメージにはあらがう事ができない。  最近事あるごとに思う。母がこんな私を心配し、某施設に相談に連れて行ったりしていた事が理解できるようになって来た。そしてこれは、治るとかいう類いの物ではない、と諦め、せめて外側の世界に興味がないような顔をしていてはならない、と私に伝えたのだろう。それもここに至れば関係ない、とばかりに仙人を作っている始末である。  子どもが口を開けたまま東の空でも眺めボーっとしていたなら、ロクなことは考えていないに決まっているの要注意であろう。

 



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