明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



一休に髪の毛を試しに粘土を“ちねって”みた。実にむさ苦しく要散髪だが、小学生で読んだ『一休禅師』のイメージそのものとなった。 私が二十歳で岐阜の製陶工場で食器を作っていたとき、そこは配送センターの一角だったのだが、夫婦で働いていた加藤さんそっくりである。当時も一休そっくりだと、社内旅行のバス車中の写真があったのだが、自分の子供時代の写真アルバムを引っ越しの際に忘れて来たのに、そんな物がある訳がない。その旅行は越前方面で、原発に、もんじゆ、ふげん、と名付けたらしい永平寺にも行った。 一休を作っているのか加藤さんを作っているのか区別が付かないが、山の中の工場で、街に下り、夕方になりようやく帰宅する20代の若者を見る、というような環境で、金歯をむき出しで笑うおばさんである、加藤さんの奥さんが次第に可愛く見えてくる、という怪現象を経験したのを思い出すのであった。。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )