明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昨晩テレビでヒューマニエンス40億年の企みを、観るとはなしに聞いていると、〝マインドワンダリング”という耳慣れない言葉。現在行っている出来事から注意がそれて、自発的な思考を行う現象だそうである。非常に納得した。私はボンヤリ油断している時に限って予期しないイメージが、棚からぼた餅のように降ってくる。それは良いが、唐突なのはなんとかならないか、と常々ブログでいって来たが、まさにこのことである。この現象は考えている時は絶対に起きない。これもとどのつまりは〝考えるな感じろ”に通じていることかもしれない。 そしてその状態を作り出すために考えた策が、水槽の金魚を眺めることであったが、これには確信があった。何で寒山拾得なのかさえ、自分でも良く判らない有様だったが、判らないけどやってみたい。こんなことは必ず結果が良いことは経験上知っている。金魚の効果はというと、結果寒山拾得が無事私の目の前で月を指さしている。 特に今のモチーフに取り掛かって以降、こんなことばかりブログに書いていて、思い込みに一人酔っ払っているように見えているかもしれないが、こんなモチーフを手掛けようなんて人間は、常にこんな調子、と面白がってもらえればそれもいいだろう、と思っていたが。 自分と向かい続ける作品制作は、座禅と似たような効力あるかもしれない。この40年、ヘタな坊様の座禅より間違いなく時間を費やしている。おそらく禅に対し、科学的なアプローチで研究もされているのだろう。



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