花鳥風月・・・気ままな写真日記

ようこそ、どんこの小部屋へ。ゆっくりくつろいでください。
日常を出来得れば自然と融合したいと思っています。
 

天才少女詩人

2005-09-10 | 郷土 荒尾
 平成17年9月10日(土)  

 海達公子は1916年(大正5年)に生まれ、1933年(昭和8年)17歳で夭折しました。尋常小学2年の時、北原白秋の「赤い鳥」に児童自由詩が掲載され、推奨作となった「夕日」の詩碑が彼女が通った現在の荒尾第二小学校玄関前に建っています。

  もうすこしで
  ちっこうの         (筆者注:ちっこう=築港)
  さきにはいるお日さん
  がたにひかって       (筆者注:がた=干潟) 
  まばゆい
  まばゆい
                【大正13年九月号「赤い鳥」】 

 彼女が「短い生涯の中で作った児童自由詩は五千余編にのぼる」(規工川佑輔氏)と言われています。北原白秋はこの「夕日」を『珍しい詩才の持主』と選評し、以後たくさんの詩を「赤い鳥」に選び、掲載しています。
 女学校の卒業を前に心臓麻痺で亡くなりますが、彼女の華やかで、短い詩才の業績を規工川佑輔氏がその著「少女詩人海達公子の発掘」で詳しく紹介しています。
 かつて、炭都として栄えたこの街・荒尾を海達公子は学校の小高い場所から見守ってくれているような気がします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする