花鳥風月・・・気ままな写真日記

ようこそ、どんこの小部屋へ。ゆっくりくつろいでください。
日常を出来得れば自然と融合したいと思っています。
 

"おっぱい博士の”「母乳育児」・若いお母さんにお薦め・

2006-01-04 | 文化、文学、芸術
 平成18年1月5日(木)

 「母乳育児」 それは母と子のねがい ー母乳育児の復権を目指してー
と題する本は浦崎貞子の著書です。かの水俣病の臨床的研究、患者救済、裁判支援で世界的に有名な原田正純現熊本学園大教授から“おっぱい博士”と賞賛される母乳育児の推進者です。2004年3月に刊行されました。



 若くして看護婦、保健婦、助産婦(現在は看護士、保健師、助産師に改称)としての教育を受け、実際現場で経験を積むうちに、育児書はあっても母乳育児についての伝承が確立していない現実に直面し、「臨床的に研究してみたい」と一念発起して、大学、大学院へと改めて進学して、研究と実践を重ねた集大成として、この本が誕生しました。

 文章は簡明で分かりやすく、行間には著者の人柄を反映した暖かい、ふんわりとした息吹が漂っています。挿入されている数多くの写真やイラストも著者の主張の裏付けとなっています。



 「女性は、妊娠も出産も、母乳分泌も、自分の身体を資源にしています。それが、悲しい体験になるのなら、少子化どころの問題ではなく、人類の存続は益々危うくなるのではないでしょうか」と骨太の主張もあります。母乳育児を通して「女性だからこそ体験できる、楽しくて、気持ちよくて、充実した『妊娠・出産・子育て』にシフトを切り替える」ことを切望して締め括られています。

 出産を控えたお母さん、これから結婚ようとする女性、否、女性だけでなくそのパートナーである男性にも一読を勧めたい素晴らしい本です。

 著者 浦崎貞子さん 熊本市・うらさき母乳育児相談所・助産院長
    新潟青陵大学看護学科助教授(母性看護学、助産学)

 発行所 とねりこ舎(熊本市神水本町1-67)
     電話 096-382-2754
     定価 1,400円(税込み)

 

コメント (2)
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