ぶっ壊れたWaecoの車載冷蔵庫。
その修理と電子制御化を紹介していきますが、今日はその1で取り外した冷蔵庫の各部外観を紹介します。
まずこの冷蔵庫の外観はこれ、
車から降ろしての撮影ですが、重さはさほどではないものの、狭い車内側からしか出せないためにそれが大変。
そして次が背面です
放熱用のコンデンサやらコンプレッサーコントロールユニットなどが見えます。
次が操作パネルですが、キッチンのパネルに組み込んでいます。
背面がこれ
自己診断機能で異常があると点滅するLEDや冷蔵庫の温度をコントロールするサーモユニットなどで構成されています。
冷蔵庫コンプレッサーすぐ横にトランジスタがもうけられており、何をしているのかというなら、上のサーモスイッチと連動して単に庫内灯を点灯させるだけの物。
そしてコンプレッサー及び、それと一緒になったコントロールユニット。
コントロールユニットはこれです。
放熱器のある裏側からドライバーでネジをゆるめると外れます。
こんな風に
コントールユニットは写真にあるようにたった3本の配線をまとめたコネクターでコンプレッサーに接続されています。
コネクタを外すと3本のピンが見えますが、ここにコントロールユニットでDC(直流)からインバートして作り出された低圧3相交流が流れてコンプレッサーを回しています。
これがコンプレッサー
次が取り外したコントールユニットです。
コントロールユニットはDanfoss 101N0220という型番で本来は汎用品であり、Waecoの冷蔵庫MDC-90はこれを使用しています。
制御系の故障以外の故障修理に関してですが、コンプレーサー自体の診断方法というのは具体的にはありません。
メーカのホームパージ関連にも、コンプレッサーの故障診断方法としてはこの3本ピン相互間の
抵抗を測ることくらいしか無く、一応このコンプレッサーでは2.3Ωとなっており。
ちなみに自分の冷蔵庫は2~2.1Ωの間で特に問題は有りませんでした。
これが極端に高い抵抗値の場合は内部の断線、低い場合はショート等が考えられ、こうした故障の場合はコンプレッサーをユニットごとそっくり交換する以外にはありません。
次に多いのがガス抜けで、これはコンプレッサーがきちんと動いているのに全く冷えない場合等で、ずっと運転していて冷凍室に霜も付かないような場合はまずガス抜けです。
これは専門業者によってサイドガスを充填してもらわねばならず、特殊なゲージや器具などが必要で素人の手に負える物ではありません。
今回の僕の冷蔵庫故障はコンプレッサーそのものが動かず、LEDに故障表示が点滅(5フラッシュ)するもので、普通に冷えていたものがいきなり動かなくなった事から温度制御回路全体の故障かコントールユニット単体の故障と考えています。
今回はここまで、次回はコントロールユニットDanfoss 101N0220の分解と簡単な説明そして、どんな故障が考えられ、どう修理すれば良いかを書きたいと思います。