帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

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Waeco 冷蔵庫 修理 その2-2 コントールユニット新品

2010年11月16日 | ダッジキャンピングカー メンテナンス

昨日届いたEMS小包。

もちろん中身は新品のコントロールユニット。

輸入に関しては代行をお願いしました。

理由は至極簡単、英語出来るから100%きちんとした品物が届くなんていう、訳の分らないプライドやうぬぼれは自分にはないからです。

此方がきちんとしていても相手がそうとは限らない、仕事の関係で始終間違った品物が送られてきているのを見ている自分には専門のところに頼むのが一番安心。

手数料は取られますが、損するよりはましと言うことです。

早速ばらしてみますが、やはりというか、FETやトランジスタなどの型番が分らないようにしてあり、

とくに青く塗られたのを見ていると、そこまでやるかな~という気持ちにさせられます。

壊れた物と比較すると、此方の方が全体的にきちんと処理されており、安心感を持たされます。

ただし、肝心のチップはやはり中国製ですが・・・・

早速、簡易動作試験回路を組んでテスト。

このテスト回路は一番シンプルな物で、電圧12Vもしくは24Vを入れてあげ、コントロールユニットにある端子のCとTを短絡させてあげるだけです。

確認は三相出力プラグからテスターを使って電圧が出て来るのを確認するだけ。

3相ですから三つ有るプラグのそれぞれの電圧を測りますが、同じ電圧が出ればOK。

電圧の出方ですが、電源をいれてあげるか、C と Tを短絡している配線を再度接続し直しますが。

3相交流出力が出るまでに外気温チェックでもするのか数秒の間があります。

電圧出始めに32V、そのあと数秒かけて10V位まで徐々に落ちていきます。

コンプレッサーを起動させる瞬間に高い電圧を加えてあげ、回転が上がると電圧を落として運転するというように出来ています。

ちなみにコンプレッサーの回転数ですが、3相交流出力の周波数を変えてコントロールします。

 

このあと夜にもかかわらずゴソゴソ冷蔵庫に取り付けて運転させてみました、当たり前の事ですが問題なく冷蔵庫はきちんと働いてくれました。

当たり前だよね(笑)

 

 

 


Waeco 冷蔵庫 修理 その2 コントロールユニット

2010年11月16日 | ダッジキャンピングカー メンテナンス

今回は壊れたコントロールユニット を分解して大まかな内部構成等を紹介します。

まず取り外したユニットですが、ヒートシンク横のネジをゆるめるとアルミ製のカバーが外れます。

次に四隅にあるネジを緩めると

このように中身が簡単に現われます。

ちなみに裏面はこんな感じ

このコントロールユニットの電子基板配線図が無いかと盛んに捜してみましたが、残念なことにどこにも見つかりませんでした。

当然積層基盤などでもないために回路解析しようかと基盤の部品を読み取ろうかと試みましたが、防湿のためか基盤にべったりと半透明オレンジ塗料が塗りつけられていてそれが出来ません。

回路解析すら許されないわけですが、Danfossのホームページには修理はするな、交換しろと書いてあり。

まあ、消耗品というやつです。

この先の基盤説明は経験的な物からの紹介となってしまいますので、ご了承ください。

まず、ドライバ-の先にあるのは逆に電圧を加えた場合にユニットを保護するためのダイオードです。

次が、外気温を検出している部品がこれ、単なるサーミスタですが基板用に四角くて小さな部品形状になっています。

一度テストのために外した事があるので、斜めについてしまっています(笑)。

このコントロールユニットは外気温が55度を超えるとコンプレーサーを停止させて保護するうようになっていますが、外気温はここで捕らえてコントロールしているのですね。

故障の症状はLEDの5フラッシュで、外気温異常もそれにありますので、まずはこれを疑って取り外し、疑似抵抗などを入れてみましたが駄目。

後にこのあと紹介するチップが駄目なことが判明し、結局コントールユニットの新品をアメリカから直接取り寄せることにしました。

ちなみに向こうの価格では160ドル前後、送料や輸入業者への手数料等で総額2万円くらいになりましたが日本で約4万払って買うより遥かに安く済みます。

次にドライバーで指し示しているのが、基本となるスイッチング電源もしくはレギュレーター回路。

12Vと24Vのどちらからでも対応していますが、これがあってこそ可能で、この次のインバータ回路と横並びでコンプレッサーを動かしていますが、出力電圧などを測りたい気持ちはあるものの、ユニットそのものが壊れているので測定できません、当然の事ながら図面もないのでどうなっているかも分りません。

スイッチング電源部(もしくレギュレーター回路)で安定化されたパワーを受けるのがこの部分、6個のパワートランジスタもしくはFETで構成されたインバータで、3相交流を造り出し、3本の配線を通してコンプレッサーにパワーを与えます。

 

そして最後がこれ、このコントロールユニットの頭脳?とまでは行きませんが、ここにあるチップがユニット全ての制御をしています。

メーカーはDialog  型番は D0798BA LFとあり。

データシートをネットで探しましたが、はっきり分った事は得体の知れない中国製であるということ・・・・汗  たら~

このユニットが冷蔵庫故障の半分をしめるらしく、消耗品であるとか、よく壊れるとは海外サイトに有るわけですが、粗悪品質の代表選手と言って良い中国製をよりによって一番重要な部分に据えているとは・・・・

正直壊れるのが当たり前じゃん! と言いたくなります。

新品の冷蔵庫を14万というバカ高い金額を払って買い、粗悪品の当然出てくる故障でハイ4万お支払い下さいじゃ~正直頭に来る!

基盤が積層でないことや、使用されている部品が殆ど中国製であること、基盤の処理や半田の仕方などを踏まえると、この基盤の単価そのものは500円程度にしかならないと思います。

これが4万円ですから・・・・

さて、最後はアルミのカバーを簡単にかぶせて、端子とそれがどこに接続されるかを分りやすくしています。

ちなみにでかい-と+は電源、Fはフアン接続、DはLED、CPTはサーモセンサーなどを接続します。

 

次回はこのDanfossの配線方法などを書いた英語説明文を訳文とともに紹介します。