さて、本日はWaeco 冷蔵庫のDanfoss説明書(取り扱い及び配線図面)とその翻訳文です。
翻訳は日本人に分りやすいように僕の主観で編集しています。
まずは原文のもの
そして翻訳文
このコントロールユニットは二つの電圧に対応しており、直流12Vと24Vの両方で使用できます。
動作可能な最大入力電圧ですが、12V使用では17Vまで、24V使用では31.5Vまでとなります。
動作可能な周囲温度は55℃までとなっており、ユニット内部に熱保護回路を持っていますので、温度が高くなり過ぎた場合には、コンプレッサーを自動的に停止させます。
取り付け方法 (図1)
まずコントールユニットのプラグ端子をコンプレッサー本体に接続します。
そしてネジをつかってコンプレッサーにユニットを取り付けてください。
電源接続 (図1)
コントールユニットは常にバッテリー②と接続状態にしておいてください。
プラスとマイナスの配線がきちんとなされていなければ、ユニットは動作しません。
又、誤って逆配線をしても、コントロールユニットは保護されるようになっています。
配線に際し、ヒューズ③を必ず設置し、それは可能な限りバッテリー近くの+側配線に取り付けてください。
ヒューズ容量ですが12Vで冷蔵庫を運転する場合は15A 24V場合は7.5Aを使用することを推奨しております。
もしメインスイッチ④等を設置する場合には、20A以上の電流に耐える物を選んでください。
配線に必要なコードサイズですが、図2を参考として十分な容量を持つ物で行ってください。
さらに出来る限り接続箇所を減らし、接続による電圧低下がバッテリー保護機能との間で障害とならないように配慮してください。
バッテリー保護について(図1)
コントールユニットは、バッテリ-から供給されている電圧を常に監視し、設定された電圧内でコンプレッサーを働かせるようになっています。
12Vと24V電源における動作可能な電圧の、標準的セッテイングは図3を見てください。
もしそれ以外の設定をする場合は(図4)を参照ください。
この監視電圧は抵抗⑨の価を変えることで、容易に設定を変えることが出来るようになっています。
もし、バッテリーを接続しないソーラーパネルだけによる運転を行う場合には、220kΩ抵抗がお勧めです。
冷蔵庫はAEO(エネルギー最適運転)速度モードで、BDコンプレッサーは31.5Vから9.6Vの供給電圧内にて適切な運転が行われます。
サーモスタット(図1)
サーモスタット⑦をコントロール端末CとTの間に接続することで、任意の設定温度にてコンプレッサーの温度制御が行われます。
その場合、コンプレッサーは2000rpmの固定回転にて動作します。
ただし、抵抗⑧を接続し、その価を変化させることで、こうした固定回転数による運転とは異なる回転数(2,000~3,500rpm)でコンプレッサー速度を変えることができます。
抵抗はコントールユニット内の制御回路に流れる電流を制御することで行われますが、
コンプレッサー速度を変更するために必要な抵抗値は図5を見てください。
冷却ファン(追加図面1)
もし冷却のためのファンを設置する場合、配線は端子F(マイナス)と+(プラス)へ接続してください。
端末+とFの間の出力電圧は常に12Vですが、冷却ファンは12Vと24Vの両方に対応可能な物を選定してください。
端子からの出力電流は0.5A(連続)で、回り始めに流れる起動電流に対しては、初めの2秒だけに対応するような考慮をしています。
LEDランプ(追加図面1)
10mA定格の発光ダイオード(LED)⑥を接続してください。
もし、冷蔵庫を使用中に何らかのトラブルが発生した場合、コントロールユニットにそれが記録され、LEDの点滅回数によってどこに問題が起きたかを教えてくれます。
また、点滅回数によりどういったトラブルが起きたかも教えてくれます。
点灯は1/4秒ですが、記録されたトラブルに応じた回数の点滅をし、4秒間の消灯をおいて、再び同じ点滅を繰り返します。
5 温度遮断
(冷蔵庫の負荷が余りにも大きい場合、外気温が規定以上に高い場合、もしくはユニットが異常に加熱した場合)は5回点滅します。
4コンプレッサーの速度異常
(冷蔵庫の負荷が余りにも大きく、コンプレッサー内部のモータが最低回転数を維持できない場合)
3コンプレッサー起動異常
(コンプレッサー内部の圧力が高まりすぎてコンプレッサーモーターが動けないばあい 例5bar以上)
2ファン過電流
(ファンを動かしている電流が1Aを超えたとき)
1バッテリー電圧異常
(バッテリーからの供給電圧に異常がある)