バカみたいに糞暑かった今年の夏。
半分冷夏、半分異常温度だったわけで、冷夏はともかく激暑いときの車内はやはり激暑かった。
我が家の愛車パジェロミニもさすがに抗しきれなかったとみて、社内温度が下がらないなんてことが度々あった。
特に浜松を旅行した時なんぞは何度もエアコン聞かなくなり おいおい・・・・ と思わされたわけだけど、
そういえばこの車(H56A)というタイプはエアコンにフィルターが設置されていないのです。
年式の問題もありますが、そんな状態で13万キロなんて走っているわけですから、エバポレーター(エアコンの冷える部分)は埃と
ゴミで詰まりまくりだろう! ってなわけで、今回(といっても9月やった作業の掘り起こし、面倒でアップしていなかった)で、
ブログを盛り立てて見たいと思います。
さて、そんなわけで、早速始めますが、写真を撮り始めたのが殆ど分解した後だったために、分解手順を説明のときに妙に綺麗だったりしますが、お許しを。
あと、もしこれ見て自分もやってみようという方が折られる場合、あくまでも自己責任でお願いします。
ちなみにこの作業ですが、助手席を後ろにずらして体をひねるようにして作業する為に多少マゾっぽい作業となります。
苦しむのが好きな方はドーゾ。
清掃後のインプレッションですが、普通の家庭用エアコンのフィルターと同じで、風量が圧倒的に増加。
社内が冷えるまでの時間は明らかに短くなり、送風ファンのノッチを一つ落としても十分な感じになりました。
ただ・・・ エアコンそのものの性能を超えることはありませんから、倍冷えるようになったか?と聞かれたりするとNOとしか答えようが無い。
多分に感覚的なものでもあるので、やれば効果はあるが過剰期待は禁物という感じです。
今年の夏は先も書きましたが異常に暑く、車のエアコンもコンデンサで熱を放出しきれず、内部のフロンガス圧が高まり、それをセンサーが検出してエアコンシステムを停止。
システム全体が冷えて圧が動作可能まで落ちないとコンプレッサーが働かなくなることが何度もありましたから。
設計の限界を超えるような暑さであったことが分ります。
まあ、暑いから夏なのですが (笑)
まずはグローブボックスの取り外し。
7本のねじをとりはずし、ボックスの蓋を手前に引くと出てきます。
これ正面右の黒いのがエバポレーター
まずダンパーのワイヤーをソケットからはずします。 青い矢印がソケット。
ワイヤもって手前にひけばソケットから簡単にはずれます。
この作業の前後に、ダンパーを手で動かしてカム類の動きを見ておきます、カムが外れたりしていたら、直さねばなりません。
次にコントロールワイヤを手前に引いて取り外す。
黄色矢印
そしてエバポレーターとダンパーボックスの間にある部品、
写真のものを取り外します。
取り外し方は二つある矢印の右側の突き出たプラスチック部品を指で握るようにして手前に引くのですが、釣り針の
カエシの様になっていてやりにくい。
このカエシのあるのが下の写真赤矢印部分です。
外れるとこんな感じです。
青矢印は下のつめ部分。
さて、ここから先はダンパーボックス取り外し。
赤いドライバー先端で指し示しているボルトを緩め、ボックスをすこし左にずらすと黄色矢印部分にある爪が外れますので
そのままとりはずしてください。
ただ、後ろ側にもボックスを支える爪があるので注意。
はずしたところ、矢印はボルト穴。
矢印はダンパーボックスを裏から支える爪
温度センサーカプラー外し。
温度センサーがつながっているカプラーをはずします。
カプラーを持ち上げればすぐにフリーになりますので手前に引き出して外す。
エンジンフードを開けて、エアコンの配管が出ている部分を良く見て覚えておいてください。
取り外し前はピッタリ密着しています。
取り付け時にこの状態になっていないと、エバポレーターボックスがゆがんでいたりきちんと
取り付けられていないので注意。
ちなみに左側矢印はエアコンのドレインです。
エバポレーターボックス取り外し。
まずは上のボルトを緩める。
そして下のボルトを緩めます。
するとエバポレーターボックスが緩みますが、まだ右側にあるジョイント、黄色線で囲っている部分。
が差し込まれているの、エバポレーターボックス前提を左に動かして抜きます。
実はこの作業が結構かったるい、抜きにくいし、逆に組み立てのときは旨くはいらず苦労します。
次がやっかい、このエバポレーターボックスは計6個のクリップで上下のパーツが組み合わされています。
一番ややこしいのが真後ろに有るクリップで、ここは他のクリップを外さない状態でボックス右の隙間から
腕を入れて取り外します。
指で引っ掛けて斜め横にスライドさせるようにすると簡単に取れます。
続けて右サイド、左サイド、最後に前の三つのクリップを取り外す
上のエバポレーターボックス上部パーツをはずす、結構固いかもしれません。
上のカバーは矢印と逆方向に外すようにして左サイドから抜き取ります。
でも、結構ややこしい。
下のエバポレーター下部ボックスパーツは取り外しませんでした。
なぜなら、このほうが後に汚れを掃除した水がドレインパイプから流れ出るので作業しやすいからです。
左の矢印がドレイン
はずした、上のボックスパーツ
汚い・・・・
これを洗浄
ついでにダンパーボックスも洗浄。
エバポレーターボックス上下をつなぐクリップ部分は黒矢印のところにあります。 参考に
さてさて、エバポレーターは?
ゲゲ!
スプレーガンを取り付けた水道ホースと歯ブラシでごしごし洗浄。
このとき、埃は出来る限りブラシで引っ掛けて外に取り出すようにしてください。
ボックス内に流してもかまいませんが出来る限りドレンが詰まらないようにするためです。
万が一つまったら、ドレンのゴムパイプを引っ張りはずして、棒で突っつけば流れます。
ピカピカ!
さて、これで作業は終了です。
組み立てはばらしの順序とまったく逆に作業していけば終わりです。
作業時間は整備経験の有るひとで、30分くらいのものです。
しかし、ばらしてみてエバポレーターコアつまりのひどさは結構唖然とするものでした。
これにカビ生えたりして、それをエアコンつけているときに吸い込んだりするのですから。
結構恐ろしい。
ところで、三菱はなんでフィルター付けなかったんだろう? というかこの年式だと付いているほうが
珍しいのかな?
終わり