台風の接近&前線が上に下にウロウロと移動。
こりゃ~駄目かな~??と思いつつ、車に道具を積んで向かうは三浦。
ゲレンデに着くと、 あんれま! 海面の色が変化していて、ダンパーが入りまくり、 すでに数艇フルプレーニングで、
浜はかなりの面積が、押し寄せる波と引き波で荒れている。
あちゃ~~と思いつつ、 僕は5.7持ってきたけど、 娘はセイルが破れた5.3だけ。
修理を店に御願いするつもりでいたのと、風なんか吹かないだろう・・・と小さいサイズのセイルを積み忘れたというお馬鹿な僕。
*帰り間際となり落ち着いた海面写真
行きつけの店に行き、 修理の案配を聞くけど、なにぶん使い古したセイル故に「専用リペアテープで処置して、寿命まで乗るほうが良い」という結論となりました。
で、問題はセイルです。
忘れた小さいセイルは、娘が小学生の時に使っていたセイルワークス製の物で、さすがに年式も古いしくたびれている、そこでこれを機に、思いきって新しいセイルを買うことにしました。
もちろん中古ですが、ロフトセイルの4.3を購入。
2人で車に戻ると 早速セッティングして出撃。
まずは台風独特のシフトしまくりで荒れ狂う+スーパーガスティな風に翻弄されて・・・
海面はうねり+小波中波が爆多数で、 走っているとまともにボードのボトムが接水していない状況。
一瞬「辞めとけば良かったか?」と少し後悔しますが、 その向こうでぶっ飛び走りするレーサーの我が娘をみて、
「これは負けられん!」と歯を食いしばり トライ&トライ。
しばらくすると、体が今日の条件に適合して、無駄な力が抜けてきて、こうなるとひたすら楽しいだけ (笑)
しかし・・・・、今日みたいな条件に出てくるのは上級者だけで、レーサー達が華やかにジャイブを決めてくれるのをみると、さすがだな~と感心させられる。
11時頃には暴風のピークとなり ブローで13m近くになり平均10mというところ、
ジャンプ台がそこいら中に出来上がっているので、それつかってジャンプ ジャンプ!キャッホー!
幾度もバランス崩して吹っ飛ばされたり、 体をマストに強打したり、 フィンで脚切ったり。
まあ、次から次へ色々起こる怪我 。 えへへ
途中で娘が見当たらなくなり、心配になって一度戻ると浜に居た。
なんでも、セイルのセッティングが出ていないらしくて、上り角度が十分に取れないとのこと。
そこで、アウトを少し緩めて出させましたが、 やはり駄目みたいで、 それならとダウンを緩めてみた。
「出たら!」と言うと、さすがにコンディションがハードなのと、午前中にレイルジャブをかなり練習していたので疲れたらしく
「昼御飯後に出るね」、との事。
それじゃ~俺はもうひとっ走りいってくるね!と出て、数回 、浜と沖を往復したら、バシッ!という音と供に 爆沈。
「あれれ?」変な音? と思って確かめたら、 なんとジョイントの滑車クリートが吹っ飛ばされていた。
嘘でしょ?と思うけど、こうなるとヤバい、 ダウンが緩んだセイルは性能がメチャクチャで、
走るとか走らないという問題では無くて風受けるのでさえ至難の業。
運良く壊れたのが浜から200m程度のところだったので、 風を逃がしながら無理矢理セイルねじ伏せて浜までもどりました。
さすがにこうしたコンディションで出るのは上級者だけで、何があっても帰ってこれる腕のある人が自己責任で出るわけでして、 レスキュー船は 台風対策で引き上げられていて助けは無いんです。
浜に戻るってもう一度破損部分を調べたら、 二つあるうちの一本のステンレスのネジが折れて飛んでしまい、もう一つのネジも頭が飛んでしまっていた。
滅多にないトラブルですけど、 さすがに古いので、起こりえないトラブルという訳でもない。
よりによって・・・・
まあ、何事も無かったからいいですけど。
さて、お昼を、2人で岸壁に並んで食べると、今度は娘が出撃。
どうやらピタリとチューニングが合ったらしくて、こうなると戻ってこないんですよね~!
一方僕は?というと 午前中の2時間しか乗っていないので、 余力有り余りすぎて暇。
道具壊れて修理の小道具箱も持ってこなかったので、ただ娘の姿をみているだけ。
12時半頃から2時半までずっと荒れた海で乗っていた娘ですけど、上手になったもんだと感心する僕。
こんな条件下で出て来る女性は数えるほどしか居なくて、 数人居る彼女達は いずれもレースの表彰台に上がってくる人ばかり。
まあ、娘もその1人ではありますけど。
3時には終了、 そして晴れ渡った海からどんどんと変化する空の色の帰路を走りますけど、
最期は雨。
運が良かったな・・・今日は、そんな台風ライドの一日でした。