ベバストの精密な運転に欠かせないのが オプションの室温センサー。
今の主力になっている Webastoの AIR TOP 2000 STCは、ビジュアル操作可能な マルチコントロールHDが付いていますが、実はそれによる温度設定と、 実際の室温が乖離するのが普通。
というのは、 温度センサーがヒーター本体内部のECUモジュールに付いていて、 吸い込んだエアの温度を主体に制御している。
当然、ヒーターの設置場所により吸気の温度が室温より低くなることが多く、 逆に高くなることもある。
これって意外に知られていないわけですが、 この乖離を解決して、正確な温度制御を可能にするのが 室温センサー。
室温センサーのメリットはそれだけでは無く、 設定温度に達するとヒーターが完全停止して静かになる。
ECUモジュールの温度センサーは 常にエアを流していないと室温が判らない事から、燃焼が停止してもファンだけは回り続けるのですが、
室温センサーが付いていると、 エアを流す必要が無いからファンが停止するわけです。
まあ、そんなメリットのある 室温センサーですが、 このセンサーに使われている素子が以前から気になっていて、
何使っているんだろうなと?思っていた。
大体は負特性のある サーミスタなのですけど、 抵抗値とかを詳細に調べたことが無いから確証が持てなかった。
今回、たまたまですけど、触れる機会が有ったので、 その辺を見てみました。
室温は大体23度、 テスターで当たると 10.37KΩ
次に手で包む感じで、抵抗を測ると見る間に抵抗値が下がっていく、
これで負特性なのがわかるんですが、 親指の付け根辺りで温めると 8.31Ωまで低下していって、 たぶん肌の温度は32度くらいだと思います。
ということは、 NTCサーミスター という事で、 25度 10KΩの物でしょうね、たぶん。
ベバストの純正温度センサーは 価格的にかなり高いのですが、
ただのサーミスタですと、 1000円もしない。
一度実験してみようかな? 自分の車のヒーターで(笑)
あっ、 この温度センサーを取り付ける際に、 ワイヤーハーネスの中に隠されている配線を引き出し、 その先端についている抵抗をカット。
そしてコネクターを付け、 温度センサーをせつぞくします。
この付いていた抵抗の値ですが、 620Ω です。 参考までに。