『桐生タイムス』の連載エッセイ「永遠の英語学習者の仕事録」の第4回が同紙2021年7月21日号に掲載されました。
4回目は講談社青い鳥文庫『ハックルベリー・フィンの冒険』下巻について、書きました。
『ハックルベリー・フィンの冒険』はどうして世界の名作として今も多くの人に読み継がれているのか?
理由は大きくふたつ考えられると思う。
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講談社青い鳥文庫『ハックルベリー・フィンの冒険』下巻のプロモーション・ビデオができました!
さあ、ハックと一緒に冒険の旅に出よう!
講談社青い鳥文庫『ハックルベリー・フィンの冒険』、7月14日、下巻発売!
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こんなにすっきりした気持ちというか、何の罪も感じない気持ちになれたのは、生まれて初めてだ。
これで祈れる。
でも、おれは祈らずに紙を置いて考えた。
これでよかったんだ、あやうく地獄に落ちるところだったんだ。
おれは考えつづけた。
ずっと考えてると、ジムとふたりで川を下った日々を思い出した。
ジムはいつも一緒にいてくれた。
昼も夜も嵐のときも、おれの前にいてくれた。
ゆらゆら筏で川を下りながら、ふたりで話して、笑って、歌った。
ジムのことを忘れようとするけど、ジムのことばかり考えてしまう。
筏の見張りをおれの分までしてくれて、おれが寝られるようにしてくれた。
おれが霧の中から戻ってきたら、すごく喜んでくれた。
グランジャフォード家とシェパードソン家の確執の果ての惨事から逃げて沼地に戻ってきたときも、とっても喜んでくれた。
おれをいつも抱きしめてくれたし、かわいがってくれたし、すごくやさしくしてくれた。
逃亡黒人を探してた男たちに、天然痘が出たと思わせてジムを助けたときは、あんたはサイコーの友達だ、たったひとりの友達だって言ってくれた。
そこに紙切れがあった。
どっちに転がってもおかしくなかった。
その紙を取って握りしめた。
ふたつにひとつだ。どっちかに決めないといけない。
体がブルブル震えた。
息を止めて、しばらく考えた。
「よし、じゃあ、おれは地獄に行く。」
おれは紙をビリビリ破った。
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ハックルベリー・フィンの冒険(下) (講談社青い鳥文庫) 新書 – 2021/7/14
マーク・トウェーン/著、上杉隼人/訳、にしけいこ/絵
<世界の名作 小学上級・中学から すべての漢字にふりがなつき>
http://aoitori.kodansha.co.jp/book/2021/7/8.html
https://www.amazon.co.jp/dp/4065239699
follow... aroundは「~を追い回す、~につきまとう、~といっしょにあちこちへついてくる」。
今日のGetUpEnglishはこの表現を学習する。
○Extra Point
I wish he'd stop following me around.
「あの人、私につきまとうのをやめてくれないかしら」
●Extra Point
次のような言い方もする。
◎Extra Example
Wolves follow their prey around patiently until it is too exhausted to move.
「オオカミは獲物が疲れて動けなくなるまで根気よく追い回す」
☆Extra Extra Point
もう一例。
★Extra Extra Example
Taskmaster is following Natasha around obstinately.
「タスクマスターがしつこくナターシャにつきまとっている」