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日常よく使われる英語表現を毎日紹介します。毎日日本時間の午前9時までに更新します。英文執筆・翻訳・構成・管理:上杉隼人

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Flying Without a Net(2)

2022-07-15 08:17:47 | Flying Without a Net

 ビジネス書トマス・J・デロング『Flying Without a Net 命綱なしで飛べ!』(仮題、2023年刊行予定、サンマーク出版)の翻訳を進めているが、これが非常に面白い。そして英語と翻訳の勉強になる。

 今日のGetUpEnglishはこの一節を見てみよう。

This particular mood-swing trait is readily identifiable, especially by people who live with these highly ambitious individuals. Driven professionals can be very difficult to live with because the significant people in their lives never know what kind of mood they will be in when they return from work. But they come to know they will get an extreme. Someone will walk in the door feeling on top of the world and able to handle anything in life or someone will burst in being hypercritical, tense, easily irritated, highly opinionated, and communicating “Beware.” One close friend admitted that his moods were so obvious that his children knew by the way he closed the car door whether he was approachable. When interviewed, his kids said, “If dad closed the door softly then we headed for our rooms because he would be looking for trouble. If he closed the door firmly we knew we could run to embrace him and tease him and begin asking for attention or things or simply time.”

 非常に野心の強い人たち特有の気分の振れ幅はすぐにわかる。特に彼らと一緒に暮らす人たちには一目瞭然だ。結果を強く求める者たちとの生活は一筋縄ではいかない。どんな気分で職場から帰ってくるのか、家族はわからないからだ。だか、気分がどちらかに極端にぶれることを家族は知ることになる。

 最高の気分で帰宅し、どんなことも聞いてもらえるかもしれない。

 あるいは家に入ってくるなり、あらゆることに当たり散らし、ピリピリしていて、ちょっとしたことも気に障るのか、誰の意見も聞き入れそうもない。「今日はあぶないぞ」と感じさせるかもしれない。

 ある親しい友人は、自分のその日の気分はすぐにわかるようで、車のドアをどう閉めるかで、近づいて来れるかどうか子供たちは判断していたと話してくれた。

 その子供たちに話を聞くことができた。

「お父さんが車のドアを静かに閉めたら、ひどいことになりそうだから、自分の部屋にすぐに行ったよ。ドアをバンと強く閉じたら、駆け寄っていって抱きついて、ねえ、あれをしてよ、これをしてよ、一緒にいようよとおねだりできたんだ」 

 本書はhighly ambitious individualや、driven professionals, achievement- driven personalitiesと何度か言い方を変えて出てくるが、要するに「野心的で、仕事で結果を 出そうとする人たち」が思わぬことにつまずいてしまうことを例証し、その上で対処法を説明する。

 本書はAmazonのエディターが100 Leadership & Success Books to Read in a Lifetimeの1冊に選んだ名著であるが、日本語版が刊行されることはなかった。

 https://www.amazon.com/Flying-Without-Net-Change-Success/dp/142216229X

 理由はいくつか考えられるが、ひとつにはハーバード大学のMBAコースのテキストとして使われていることもあり、英語の言い回しがむずかしく、日本語にするのが困難であるということがあるかもしれない。

 そのあたりを踏まえたうえで、サンマーク出版編集部の梅田直希さんと相談しつつ、日本のビジネスピープルが無理なく読めるものにしたい。

 仕事がかなり重なってしまっているが、スケジュールをうまく調整して、2023年1月の刊行を目指したい。

  そして著者にもインタビューし、著者と相談のうえ、日本語版の新たな章も追加してみたい。

 この本については、GetUpEnglishでも随時ご紹介する。

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