安倍晋三の支持率改善は北朝鮮の危険な行動による森友学園・加計学園のマイナス要素の一時的な棚上げが要因

2017-09-13 06:11:11 | Weblog

 2017年9月8日~10日実施の「NHK 世論調査」    

 「安倍内閣を支持する」44%(先月比+5ポイント)
 「支持しない」36%(先月比-7ポイント)

 「北朝鮮の日本上空通過弾道ミサイル発射とICBM搭載目的の水爆核実験についての不安」

 「大いに不安を感じる」52%
 「ある程度不安を感じる」35%
 「あまり不安を感じない」7%
 「まったく不安を感じない」2%

 「安倍晋三の対北朝鮮圧力強化姿勢について」

 「大いに評価する」21%
 「ある程度評価する」48%
 「あまり評価しない」18%
 「まったく評価しない」7%

 「北朝鮮への石油輸出禁止を必要だと思うか」

 「必要だ」49%
 「必要ではない」12%
 「どちらともいえない」31%(以上)

 安倍晋三が採用している対北朝鮮政策の全てが相対的に支持されている状況が示されている。

 他の質問で安倍晋三に関係あるのは「人柄」とか「政策への期待」等を問う安倍晋三支持・不支持の理由のみで、あとの質問は民進党新代表の前原誠司に対する期待・不期待、山尾志桜里の幹事長起用断念と既婚男性との交際疑惑報道で離党したことの民進党への影響、民進党と共産党の野党連携の是非であって、安倍晋三自身には関係ない。

 安倍晋三自身の身辺について言うと、ここ数カ月の森友疑惑・加計疑惑に代わって急激にクローズアップされたのは北朝鮮問題である。特に日本上空通過の弾道ミサイル発射実験は日本の安全保障に深く関係してくる。

 もしミサイル搭載の水爆の小型化に成功し、それが日本に向けて発射されたら・・・・・・・・・

 北朝鮮の危険性に対して安倍晋三は苦労もなく日本を正しい側に置くことができ、さらに「国民の生命・財産を守る」責任ある役目をウリにマスコミを通して自身を国民の前に頻繁に露出することができた。「北朝鮮に対話の用意がないことは明らかであり、いまは圧力をさらに高めるときだ」と毅然とした態度を好きなときに示すことができて、それなりにブレない指導者像を演ずることができた。

 森友疑惑・加計疑惑のマイナス要素からプラス要素への転換である。何を話しても胡散臭げに見られるダーティなイメージから日本の正しさを訴えることができることによって自身も正しさを纏うことができるイメージへの一時的な棚上げである。

 安倍晋三は内心では北朝鮮のミサイル開発・核開発に感謝しているのではないだろうか。日本の安全保障の脅威を理由に軍備増強を着々と進めることもできている。

 9月10日、11日実施の「朝日新聞世論調査」は安倍内閣支持・不支持は38対38だが、先月比で支持は+3ポイント、不支持は-7ポイントと改善しているのはこれまでの支持率下落を北朝鮮問題が踏みとどまらせる役目を果たしているからだろう。

 「安倍内閣の対北朝鮮対応」

 「評価する」39%
 「評価しない」39%
 「その他・答えない」22%

 「日本政府や自治体の国民への情報提供の適・不適切」

 「適切だった」42%
 「適切ではなかった」39%
 「その他・答えない」19%

 「安倍内閣の対北朝鮮対応」

 「評価する」39%
 「評価しない」39%
 「その他・答えない」22%

 「圧力の強化か、対話の努力か」

 「圧力の強化」40%
 「対話の努力」45%
 「その他・答えない」15%(以上)

 安倍晋三の対北朝鮮政策で不支持が上回っているのは安倍晋三が推し進めている「圧力の強化」40%に対して「対話の努力」45%の-5ポイントのみで、これ以外は同数か、支持が少し上回っていることが支持率下落を踏みとどまらせている要因であって、やはり日本の安全保障上の脅威を作り出している北朝鮮の現在の状況とそのお陰の国民の目に映るマスコミへの露出が安倍晋三の先月と比較した内閣支持率の回復に役立っていると言えるはずだ。

 勇ましいことを言っていれば済むのだから、北朝鮮様々に違いない。

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