■防衛力の抜本強化
防衛力の抜本強化が叫ばれる中で空虚に響くように感じるのはこうして並ぶ装備の数についてなのです。

整列した戦車と機械化部隊の前を部隊が行進して進入を開始しました。いよいよ富士学校祭の、はじまりだ。撮影位置は決めて機材などを集積しているのですけれども、こういう情景は若干撮影位置を移動しただけで大きく印象が変わる、少し動いて撮影へ。

式典に参加する装備品は年々減っている、特に戦車教導隊がここ富士駐屯地から駒門駐屯地へ、つまり16kmほど南に移駐してしまいまして、式典に参加するためには戦車で自走しなければならない、という事情と、中隊数が減ったということと相乗の理由があり。

防衛力の抜本強化、こうしたなかで陸上自衛隊を取り巻く潮流は大渦を巻いているというのが実情で、反撃能力整備ということで自衛隊に新しく島嶼部防衛用極超音速滑空弾の大隊が新編される計画と、地対艦ミサイルの射程が大幅に延伸し任務が多様化することに。

反撃能力、といいますと個人的にはF-2支援戦闘機で、つまり戦闘機と呼ばれる前の時代、レーザー誘導爆弾なんかを装備して策源地攻撃を行うものだ、といわれていたのが1990年代終わりから2000年代初頭、その後はF-15にJASSMを搭載するといわれていた。

反撃能力は航空自衛隊の航空打撃力が主力であるといわれて、いやいや海上自衛隊にもトマホークが必要、ともいわれていたものの、陸上自衛隊の地対地ミサイルを延伸して中国内陸部を狙う、という発想はなかなかこれまで無かった、そんな時代が長い。

富士学校長中村裕亮陸将の巡閲、第7師団長を務めたかた。特科部隊が中国本土とミサイル戦を担う、これがいまの防衛力整備計画の骨子となっていて、建前で会っても今後数年で富士学校祭ではミサイル部隊が戦車に変わる陸上自衛隊の屋台骨として並ぶこととなる。

中村陸将は8月に退官されまして、この話題を掲載している現時点では兒玉陸将が富士学校長をつとめています。退官は8月1日となっていますので、思えば富士学校祭の十日後に退官、そんなことこの撮影の時点では知りませんけれど、学校祭が最後の大仕事、と。

第7師団長を務めた富士学校長中村陸将、後任の兒玉陸将は第1師団長をへて富士学校長、人事発令は8月2日付ということですが、特科が屋台骨を担う一方、自衛隊には第1特科団と最近新編の第2特科団しか団長の補職先がなく、今後は変革されるのだろうか。

観閲行進準備の号令、整列していた部隊は早走りで車両の位置へと戻ります。あと数年間でこの車両も大きく変容してゆく、特にパジェロこと1-1/2tトラックなどは、欧州を見ますと市販SUVに迷彩を施す事例も増えています、インプレッサとかあり得るのかも。

富士教導団長豊田龍二陸将補の10式戦車による観閲行進、まだまだ、陸上自衛隊の看板装備というのは10式戦車なのだなあと思い安心します、有視界で直接照準を行う距離まで国土で相手を迎え撃つ、国土の国民は大変なことになりますが、専守防衛そのもの。

団本部と本部付隊の観閲行進、わたしがどうしてもわからないのは、日本が戦争に巻き込まれるとして、国民と政治は防衛について同床異夢があるところをなぜすりあわせないのか、ということ。専守防衛とは国土、国民が住み財産が並ぶ本土を戦場とするのだ。

専守防衛という、憲法上許された自衛権の行使、これを遵守する場合は日本国土が戦場となるのであって、これを本当に国民が支持しているのか。かといって習近平万歳とかプーチン万歳を叫ぶべく降伏して人権を損なうことも支持しまい、が憲法は現状なのだ。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
防衛力の抜本強化が叫ばれる中で空虚に響くように感じるのはこうして並ぶ装備の数についてなのです。

整列した戦車と機械化部隊の前を部隊が行進して進入を開始しました。いよいよ富士学校祭の、はじまりだ。撮影位置は決めて機材などを集積しているのですけれども、こういう情景は若干撮影位置を移動しただけで大きく印象が変わる、少し動いて撮影へ。

式典に参加する装備品は年々減っている、特に戦車教導隊がここ富士駐屯地から駒門駐屯地へ、つまり16kmほど南に移駐してしまいまして、式典に参加するためには戦車で自走しなければならない、という事情と、中隊数が減ったということと相乗の理由があり。

防衛力の抜本強化、こうしたなかで陸上自衛隊を取り巻く潮流は大渦を巻いているというのが実情で、反撃能力整備ということで自衛隊に新しく島嶼部防衛用極超音速滑空弾の大隊が新編される計画と、地対艦ミサイルの射程が大幅に延伸し任務が多様化することに。

反撃能力、といいますと個人的にはF-2支援戦闘機で、つまり戦闘機と呼ばれる前の時代、レーザー誘導爆弾なんかを装備して策源地攻撃を行うものだ、といわれていたのが1990年代終わりから2000年代初頭、その後はF-15にJASSMを搭載するといわれていた。

反撃能力は航空自衛隊の航空打撃力が主力であるといわれて、いやいや海上自衛隊にもトマホークが必要、ともいわれていたものの、陸上自衛隊の地対地ミサイルを延伸して中国内陸部を狙う、という発想はなかなかこれまで無かった、そんな時代が長い。

富士学校長中村裕亮陸将の巡閲、第7師団長を務めたかた。特科部隊が中国本土とミサイル戦を担う、これがいまの防衛力整備計画の骨子となっていて、建前で会っても今後数年で富士学校祭ではミサイル部隊が戦車に変わる陸上自衛隊の屋台骨として並ぶこととなる。

中村陸将は8月に退官されまして、この話題を掲載している現時点では兒玉陸将が富士学校長をつとめています。退官は8月1日となっていますので、思えば富士学校祭の十日後に退官、そんなことこの撮影の時点では知りませんけれど、学校祭が最後の大仕事、と。

第7師団長を務めた富士学校長中村陸将、後任の兒玉陸将は第1師団長をへて富士学校長、人事発令は8月2日付ということですが、特科が屋台骨を担う一方、自衛隊には第1特科団と最近新編の第2特科団しか団長の補職先がなく、今後は変革されるのだろうか。

観閲行進準備の号令、整列していた部隊は早走りで車両の位置へと戻ります。あと数年間でこの車両も大きく変容してゆく、特にパジェロこと1-1/2tトラックなどは、欧州を見ますと市販SUVに迷彩を施す事例も増えています、インプレッサとかあり得るのかも。

富士教導団長豊田龍二陸将補の10式戦車による観閲行進、まだまだ、陸上自衛隊の看板装備というのは10式戦車なのだなあと思い安心します、有視界で直接照準を行う距離まで国土で相手を迎え撃つ、国土の国民は大変なことになりますが、専守防衛そのもの。

団本部と本部付隊の観閲行進、わたしがどうしてもわからないのは、日本が戦争に巻き込まれるとして、国民と政治は防衛について同床異夢があるところをなぜすりあわせないのか、ということ。専守防衛とは国土、国民が住み財産が並ぶ本土を戦場とするのだ。

専守防衛という、憲法上許された自衛権の行使、これを遵守する場合は日本国土が戦場となるのであって、これを本当に国民が支持しているのか。かといって習近平万歳とかプーチン万歳を叫ぶべく降伏して人権を損なうことも支持しまい、が憲法は現状なのだ。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)