北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和六年度二月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2025.02.15-2025.02.16)

2025-02-14 20:23:05 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
本日はヴァレンタインデーですが皆様いかがお過ごしでしょうか。

OSAKA防衛防災フェスティバル2025が日曜日に挙行されます。これは大阪市のATCアジア太平洋トレードセンターを会場に行われる装備品展示と音楽演奏を中心とした行事で、装備品展示ではミサイル防衛特集として、陸上自衛隊の03式中距離地対空誘導弾システム、航空自衛隊のPAC-3ペトリオットミサイルと云った装備品が展示されるという。

ATCアジア太平洋トレードセンターでの装備品展示には、AH-1S対戦車ヘリコプターや16式機動戦闘車、中距離多目的誘導弾等も並びまして、このほかに高機動車体験試乗も行われます。また防衛防災フェスタの防災という部分から、野外炊事器具の炊き出し展示も行われるという、1ヶ月前の南海レスキュー2024を思い出す展示といえるかもしれない。

中部方面音楽隊の音楽演奏が行われますし、後は、公務員ユーチューバーとして、しれっとここまでユルいことも良いんだなあと、これが現代の認知戦か、という感じの中方YouTubeちゃんねるの実況もあるとかで。中部方面隊管内での駐屯地記念行事というのはもう少し先ですけれども、南海トラフ地震やミサイル防衛に関するおまつりという。

ATCアジア太平洋トレードセンター、場所は地下鉄中央線の大阪港駅からもう少し先に行きますトレードセンター前駅とニュートラム南港ポートタウン線中ふ頭駅が最寄り駅となっています。地下鉄中央線本町駅からコスモスクウェア経由で18分、大阪環状線は弁天町から地下鉄のりかえるのが便利とのことでした。

松阪港掃海艇たかしま一般公開、2月16日に三重県松阪港において掃海艇たかしま一般公開が行われるとのこと、場所は松阪港中央岸壁となっていまして、掃海艇乗艦の見学と装備品展示や制服試着が行われるとの事です。時間は0900時から1600時まで、中央岸壁といいますのは、松阪港公園のすぐとなりとなっています。

たかしま、ひらしま型掃海艇の3番艇となっていて、海上自衛隊が最後に建造した木造掃海艇となっています。2010年に就役していますので、もう15年もたつもの。満載排水量650tで、S-10機雷掃討機具とOYQ-201機雷戦除法処理装置を搭載、すがしま型掃海艇の2本並列煙突と比して、煙突を一本にまとめたのが外見上の特色です。

鹿児島川内港水中処分母船5号一般公開、明日2月15日に川内港京泊埠頭において開催されます、水中処分母船YDT-05は佐世保基地の佐世保地方隊所属、水中処分隊の母船となっています、誤解を恐れずに言えば掃海艇の支援に当る母船といえるかもしれない。一般公開の時間は1400時から1700時、最終受付は1645時とのことでした。

水中処分母船1号型は満載排水量440t、乗員は15名ですが水中処分員15名の区画が有りまして、潜水病対策の減圧再圧装置や作業区画と装備洗浄区画にボンベ装填区画に温水ボイラー装置などが船内に配置されています。護衛艦のような華々しい装備はないのですが、我が国の海上航路安全を維持するために重要な艦船といえるでしょう。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・2月16日:松阪港掃海艇たかしま一般公開
・2月16日:OSAKA防衛防災フェスティバル2025
・2月15日:鹿児島川内港水中処分母船5号一般公開


■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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ウクライナ情勢-ウクライナ軍はMi-24攻撃ヘリコプターをシャヘド無人機対策に活用

2025-02-14 07:00:38 | 先端軍事テクノロジー
■防衛情報-ウクライナ戦争
 自衛隊のAH運用と自爆用無人機対策という視座を中心に。

 ウクライナ軍はMi-24攻撃ヘリコプターをシャヘド無人機対策に活用しているもようです。そしてロシア軍でもMi-24攻撃ヘリコプターをウクライナ軍無人機対策に運用しており、特にシャヘド無人機は空対空戦闘能力を持たない為、弾薬に余裕のある12.7mm多銃身機銃がシャヘド無人機に対してきわめて有効に活用されているもよう。

 無人機対策、2022年から2023年にかけ、大量にイランがロシアへ供給した自爆用無人機シャヘドに対してウクライナ軍は当初、欧米から供与された地対空ミサイルにより迎撃した為に膨大な地対空ミサイルを消耗し、本来地対空ミサイルでなければ迎撃できない巡航ミサイル等に対してミサイル払底危機に曝された事が有りましたが。

 Mi-24攻撃ヘリコプターは視線合致方式の機銃を装備しており、無人機迎撃に活躍しています。実際のところ、匍匐飛行をせず低空飛行するだけのヘリコプターは携帯地対空ミサイルの、また小型無人機の跳梁跋扈により低空飛行し待ち伏せるヘリコプターは格好の標的となっており、ロシア軍とウクライナ軍は攻撃ヘリコプターを十分活用できていません。

 こうしたなかで、無人機迎撃は今後のヘリコプター運用における一つの方向性を示すのでしょうか、それとも自爆用無人機に対しては攻撃ヘリコプターを用いずとも、ジェネラルアトミクス社が提案する様な、滞空時間の長いMQ-9リーパーの様な無人攻撃機に機銃を内蔵したガンポッドを追加してこの種の迎撃に充てるべきなのでしょうか。

 シャヘド無人機は迎撃が簡単ですが、一万数千機単位で飽和攻撃に用いられ、また航続距離は数千kmに達します。ロシアでは大量生産が進み、また北朝鮮へもロシアが技術供与している装備となっていますので、我が国周辺事態では相当数が使用されると覚悟せねばなりません。その場合の迎撃手段を講じるか、反撃能力で敵国首都を叩くのか、課題です。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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