北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】バーデンヴュルテンベルクF222日本寄港(1)東京港にドイツ海軍のフリゲイト(2024-08-22)

2025-02-16 20:00:35 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■東京にドイツ艦
 空母カブールの話題がひと段落しましたので。

 ヴァーデンヴルテンブルク、ドイツ海軍が誇る水上戦闘艦です。こういいますのも、ドイツ海軍は第二次世界大戦の敗戦後、満載排水量3000t以上の大きさを持つ水上戦闘艦建造が周辺国、特にフランスとベルギーやオランダから制限されていまして。

 3000t上限といいますと、日本では、あまつかぜ、たかつき型あたりが引っかかる大きさ、基準排水量ではなく満載排水量ですので、やまぐも型、みねぐも型でも引っかかるところなのですけれども、こうした制約がありました。

 ビスマルク号を撃沈せよ、という映画がありましたし、戦艦シュペー号の最後、という映画もありましたので、この影響、というわけではないんどえすが、ヴェルサイユ条約で第一次世界大戦後制限した歴史があったのですけれども。

 グラーフシュペーなどが一番の例なのかもしれませんが、ヴェルサイユ条約での厳しい制限でもあれだけの海軍を、途中から条約を破棄したことも含め軍需産業基盤の再生を周辺国が恐れていたということなのかもしれません。

 Uボート、ドイツ海軍といえば潜水艦脅威も大きかったわけでして、そう、潜水艦建造についても、ドイツ海軍が保有する潜水艦の大きさは極端に制限されていて、U-207型とかU-205型とか、水中排水量500t規模がほぼ上限であった。

 U-209型潜水艦など1200tの潜水艦が建造されていますが、ご承知の通りこちらは輸出用、韓国海軍などが導入して、最近はライセンス生産したものが第三国に売られているという状況があるのですけれども、自国用は小型のものでして。

 3000t制限というのは早い時期に取り払われましたので、アメリカ海軍のチャールズアダムス級ミサイル駆逐艦を原型としたリッチェンス級ミサイル駆逐艦が導入されまして、これなんかは完全に3000tのくびきをこえたといえるものですが。

 リッチェンス級駆逐艦は、性能面では充分世界中に展開できるものでした、大きさとしては護衛艦たちかぜ型ミサイル護衛艦と同程度ではあるのだけれども、かつて世界中に艦隊を派遣したドイツ海軍の末裔としては、というかんじ。

 ドイツ海軍はいくつかの水上戦闘艦を設計していまして、いや、輸出型フリゲイトとしてオーストラリア海軍のアデレード級フリゲイトを筆頭に輸出艦として成功しているのですが、世界規模の行動を念頭としたものかと云いますと。

 アデレード級を一例にあげましたが、あちらはそれこそ満載排水量3600tとなっていまして、はつゆき型護衛艦よりも小型です。アデン湾海賊対処任務に派遣する際に、大きさが不十分であるとして対象外となったのが、はつゆき型ですから。

 ヴァーデンヴルテンブルク、問題は世界規模で運用できる大型艦を購入できる国というのがそれほどなく、導入できる大国は自国の造船所で建造してしまう事例が多い。このためにドイツでの水上戦闘艦設計は、右往左往することとなる。

 世界規模での任務、3000tの制限が取り払われた背景には、ドイツ海軍の欧州安全保障への貢献、ようするにカネもってるんだからおまえも軍艦つくって中東沖に派遣しろ、という圧力があったためで、そのために建造はひつようなのでした。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-中京区三条恵美須町,ビストロで春待ちよりも雪待ち

2025-02-16 18:12:45 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 ビストロで待つのは春よりも雪なのだ。

 雪は降るのか、ほんとにこの天候で明後日から明々後日にかけて京都市内でも雪が、この10年で最強寒波、が一週間ぶりに襲来するということですので、積雪があるのでしょうかね。ふるならば、無理をしてでも時間造って寺社仏閣を巡りたい。

 京都のビストロ、この街は京都大学が日仏会館を置いているからという訳ではないでしょうし、パリと姉妹都市提携を結んでいるからという訳ではないのでしょうけれども、意外とビストロが多いのがちょっと不思議な感じに思える。

 三条上ル東入恵美須町、この界隈というのは先斗町が近いのだけれども、先斗町ほど気取らないにしても個性的で、そして地下鉄の駅が近いので観光客よりもビジネスマンを大切にしてくれるような価格帯のお店があるという感じなのですよね。

 オーボンモルソー、フランスのリヨンを連想させる料理を揃えているというお店なのですが場所は京都市役所前駅から少し南に下りまして、三条上ル東入恵美須町というところにあります、店先は兎も角、ここは店の中の雰囲気が、異国情緒っぽい。

 ワインで一杯やる際にも、スパークリングワインとシャンパンを分けてくれるほどに取り揃えて価格帯を押えてくれるという、昨今露天で一万以上の牛串を観光特需のおまけに売ろうとしている中で、こういう下町風情を醸してくれるのは、ありがたく。

 本日のスープ、ここオーボンモルソーさんはセットメニューを組んでくれていまして、前菜と主采とともに注文しましてもお手頃な価格帯に収める事ができる気配りがありまして、ビストロっぽい、手狭なテーブルに目一杯、料理とお酒を並べられて。

 ビストロ、こういうところで食事してというのは、味そのものよりも雰囲気、今日は外出したという事と、お仕事頑張ったんだからこういう時間を過ごす権利があるんだー、というような、明日への活力をしたためるという、高尚な目的があるのだから。

 ポークマスタードパン粉包み焼きマッシュポテト添え。ポークマスタードパン粉包み焼きマッシュポテト添え、ポークマスタードパン粉包み焼きマッシュポテト添え?ええ?、ちょっと驚いたのだけれども、ポーク何処行ったんだという素朴な驚き。

 美味しいものが思ったのとは違う仕上がりで一皿に載せられて出てきますのが、こういうドッキリはわたし大好きです。ところで妙な存在感あるぶたさん人形が、ボクのなかまをなんてことをー、と存在感、マダム手作りだとか。こうした風情も、面白い。

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【京都幕間旅情】京都市営地下鉄10系電車,写真を撮影する苦労と無断加工転載への一考

2025-02-16 07:00:01 | コラム
■撮影は創造
写真の無断加工転載について。

写真を撮影するというのは意外と大変な事なのだ。なにを急に当たり前のことを、と思われるかもしれませんが、北大路機関はロゴタイプを維持してくれるのであれば、私的な引用について写真はそれほど文句を言っていません。

自衛隊行事でも、装備品の説明にいきなり北大路機関のロゴタイプとともに写真が使われていて、つかわれてまっせ?、と手招きしてくれる知人友人もいますので、北大路機関としては、おお、本職に使われる程の構図なのか、と感心するのですが。

私的引用でも、例えばオリジナル小説を名乗る作品に勝手に表紙写真として北大路機関のものがつかわれていたり、YOUTUBEなど広告料収入が発生する、商用転載として使われているという情報を頂いたりしますと、なんだかなあ、とおもうのだ。

盗んでわがものにするのは楽だろうけれども、一度カメラをもって写真を撮ってみてはと思う、撮影の為の移動計画と宿泊計画を立てて、その上で時間の都合と撮影位置の計算と撮影後の掲載計画まで、やってみると、簡単でも大変だということはわかる。

北大路機関から引用、と一筆記してその上で写真にしめされた北大路機関のロゴタイプを削除せずそのまま使う、このことと、自分で戦車なり艦隊なり編隊なりと撮影に行く手間を考えると、それほど前者が大変とは思わない。あと、商用転載は引用に含まれない。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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