■防衛フォーラム
本日は天候の関係で縮小版と成りまして各国軍隊の話題を横須賀の風景と共に。
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ニュージーランド海軍支援艦マナワヌイ沈没事故の事故調査報告書が発表されました。ニュージーランド海軍有数の排水量を誇るマナワヌイの沈没事故は世界に衝撃を与えましたが、その原因はサモア沖の暗礁において座礁し、浸水により沈没する事となりました。この原因は自動操舵装置の切り替えを忘失していたことが原因にあるという。
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マナワヌイの自動操舵装置は直進に設定していたものの、乗員は自動操舵装置を切り忘れており、そのまま暗唱に向けて航行している状況で主導の転舵を試みたものの転舵せず、この要因を自動操舵装置の故障ではなく別の何らかの不具合であると認識しているうちに座礁したということです。日本を含め座礁事故は発生しますが沈没は稀です。
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フィリピン海軍は新型のT-12無人哨戒艇を導入しました。これはマリンタイムタクティカルシステムス社が開発したMANTAS-USV無人艇であり、アメリカの外国援助資金により導入が実現したもの。それほど大型ものもではありませんが、この種の無人艇はロシアウクライナ戦争においてウクライナ軍が駆使し大きな効果を挙げています。
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T-12-USVは全長3.6m、64kgの各種機材が搭載可能で攻撃任務は勿論、電子戦にも対応するものとされています。フィリピン海軍はこのT-12を南シナ海警備任務用に想定しているとのこと。南シナ海においては中国海軍艦艇によるフィリピン海軍艦艇への嫌がらせが常態化しており、無人艇は哨戒とともに輸送支援などにも期待されるでしょう。
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中国海軍は052D型駆逐艦の巡視船型を建造中です。052D型駆逐艦は昆明級駆逐艦としても知られ、満載排水量7500tのミサイル駆逐艦、既に25隻が建造され最終的に30隻以上が中国海軍に配備されるものと見られています。今回建造されているものは、レーダーとミサイルを撤去したもので、しかし搭載の艦砲は駆逐艦とかわりありません。
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052D型駆逐艦巡視船型は海警が装備する巡視船ですが、ミサイルの撤去とともに航空機格納庫が既存の052D型駆逐艦と比較し拡大されており、航空機とともに無人機の運用能力が強化されている可能性がでてきました。中国海警は現在、その所管が国防省となっており、各国との海洋境界線に入り込み係争地域化するなど緊張を振りまいています。
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防衛省は艦上運用可能な早期警戒機に関する検討役務を募集しています。具体的には、海外における艦艇を起点とした早期警戒機能に関する最新動向の調査を求めており、ここには無人機と有人機双方の情報を求めています。重ねて、その技術は2030年までに実現可能なものを求めており、有人機と無人機の比較検討も情報を求めているという。
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海上自衛隊のヘリコプターへ早期警戒機の機能を付与する場合と、早期警戒機機能を有する無人機を導入した場合の運用と維持整備、この点で利点と欠点を整理地、早期警戒機としての適用範囲や課題、導入への要領などを求めるとのこと。ヘリコプター早期警戒機はイギリスがAW-101にAEW装置を搭載していますが開発十五年、運用五年で退役します。
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ペルー陸軍は韓国製K-808装輪装甲車の受領を開始した。ペルー陸軍は老朽化した初期型のピラーニャ装甲車後継装備を模索しており、このためにK-808が選定されたもよう。ただ、ペルー軍がこの種の装甲車を引き渡されたことは公表されておらず、このほど、2024年末のパレード参加という形でその存在が明らかにされたかたち。
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K-808装輪装甲車は韓国が独自開発した八輪式装甲車で、車体前面の形状からポーランドのボルスク装輪装甲車などへも影響を及ばせていることがわかります。今回ペルーに引き渡されたのはRWS遠隔操作銃塔搭載型の車両と機関銃銃架搭載型の二種類が確認されています。パレードには韓国国旗とペルー国旗が掲げられ参加しました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
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本日は天候の関係で縮小版と成りまして各国軍隊の話題を横須賀の風景と共に。
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ニュージーランド海軍支援艦マナワヌイ沈没事故の事故調査報告書が発表されました。ニュージーランド海軍有数の排水量を誇るマナワヌイの沈没事故は世界に衝撃を与えましたが、その原因はサモア沖の暗礁において座礁し、浸水により沈没する事となりました。この原因は自動操舵装置の切り替えを忘失していたことが原因にあるという。
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マナワヌイの自動操舵装置は直進に設定していたものの、乗員は自動操舵装置を切り忘れており、そのまま暗唱に向けて航行している状況で主導の転舵を試みたものの転舵せず、この要因を自動操舵装置の故障ではなく別の何らかの不具合であると認識しているうちに座礁したということです。日本を含め座礁事故は発生しますが沈没は稀です。
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フィリピン海軍は新型のT-12無人哨戒艇を導入しました。これはマリンタイムタクティカルシステムス社が開発したMANTAS-USV無人艇であり、アメリカの外国援助資金により導入が実現したもの。それほど大型ものもではありませんが、この種の無人艇はロシアウクライナ戦争においてウクライナ軍が駆使し大きな効果を挙げています。
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T-12-USVは全長3.6m、64kgの各種機材が搭載可能で攻撃任務は勿論、電子戦にも対応するものとされています。フィリピン海軍はこのT-12を南シナ海警備任務用に想定しているとのこと。南シナ海においては中国海軍艦艇によるフィリピン海軍艦艇への嫌がらせが常態化しており、無人艇は哨戒とともに輸送支援などにも期待されるでしょう。
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052D型駆逐艦巡視船型は海警が装備する巡視船ですが、ミサイルの撤去とともに航空機格納庫が既存の052D型駆逐艦と比較し拡大されており、航空機とともに無人機の運用能力が強化されている可能性がでてきました。中国海警は現在、その所管が国防省となっており、各国との海洋境界線に入り込み係争地域化するなど緊張を振りまいています。
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防衛省は艦上運用可能な早期警戒機に関する検討役務を募集しています。具体的には、海外における艦艇を起点とした早期警戒機能に関する最新動向の調査を求めており、ここには無人機と有人機双方の情報を求めています。重ねて、その技術は2030年までに実現可能なものを求めており、有人機と無人機の比較検討も情報を求めているという。
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海上自衛隊のヘリコプターへ早期警戒機の機能を付与する場合と、早期警戒機機能を有する無人機を導入した場合の運用と維持整備、この点で利点と欠点を整理地、早期警戒機としての適用範囲や課題、導入への要領などを求めるとのこと。ヘリコプター早期警戒機はイギリスがAW-101にAEW装置を搭載していますが開発十五年、運用五年で退役します。
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ペルー陸軍は韓国製K-808装輪装甲車の受領を開始した。ペルー陸軍は老朽化した初期型のピラーニャ装甲車後継装備を模索しており、このためにK-808が選定されたもよう。ただ、ペルー軍がこの種の装甲車を引き渡されたことは公表されておらず、このほど、2024年末のパレード参加という形でその存在が明らかにされたかたち。
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K-808装輪装甲車は韓国が独自開発した八輪式装甲車で、車体前面の形状からポーランドのボルスク装輪装甲車などへも影響を及ばせていることがわかります。今回ペルーに引き渡されたのはRWS遠隔操作銃塔搭載型の車両と機関銃銃架搭載型の二種類が確認されています。パレードには韓国国旗とペルー国旗が掲げられ参加しました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
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