◆極東地域のヴォストーク2010演習
申し訳ない、ミサイル巡洋艦モスクワの対馬海峡通過という記事を昨日掲載し、その内容を原子力ミサイル巡洋艦ピョートルベリキーの対馬海峡通過を併せ、朝鮮半島情勢をにらんだものでは、と記載しましたが、演習目的である、とコメント欄で月虹様からお教えいただきました。
北方艦隊と黒海艦隊の旗艦が相次いで対馬海峡を通行し日本海に入ったという情報に少々驚き、そこで確認を採らないままに朝鮮半島情勢と関係があるのでは!?、という記事を掲載しまして、誤解を受けられた方がいるのでは、と本日は訂正記事を掲載いたしました次第。お教えいただいた話では、海軍以外にも陸軍と空軍の極東とシベリア軍管区が参加するかなり規模の大きな演習のようです。謝罪して訂正します。
昨年度にはバルト海で実施され、バルト海のカリーニングラードへの上陸演習を実施するなど、かなり規模は大きかったようです。同時に原子力巡洋艦ピョートルベリキーの昨今の行動について調べてみたのですが、2000年に巡航ミサイル原潜クルスク捜索に参加、2001年8月にロシア海軍大演習に参加、2002年に北方艦隊旗艦として北方艦隊大演習に参加、2003年6月に北方艦隊・バルチック艦隊合同演習に参加、2008年に大西洋・インド洋で作戦任務に従事し、同年ベネズエラ、フランスを訪問、かなり活発に行動していたのですね。
また、昨年11月にはロシア太平洋艦隊のワリヤーグが東南アジア諸国を歴訪したようで、同艦もスラヴァ級、対馬海峡を航行していました。9月には太平洋艦隊のロープチャⅠ型戦車揚陸艦、ロープチャⅡ型戦車揚陸艦がソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦に護衛され、宗谷海峡を通行していますし、ロシア海軍は一定の水準を保っているという事を踏まえれば、極東地域での演習という事も当然考えられた訳でした。
HARUNA
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