北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

ヘリコプター護衛艦くらま就役30周年記念一般公開⑧ 朝の佐世保艦艇入港と出港準備

2012-09-03 23:08:15 | 海上自衛隊 催事
◆くらま体験航海へ長崎に向け出港準備!
 ヘリコプター護衛艦くらま就役30周年記念一般公開も今回は第八回、そして佐世保も三日目となりました。
Kuramaimg_8812 佐世保基地、月曜日でこの日長崎空港から帰路に就くこととなっていましたので、最後の一日です。もともと、長崎空港にほど近い大村観光に充てようと考えていたのですが、この日、くらま体験航海が行われるということがあり、その出港の様子を撮影することとしたのですが、様々な情景とも出合いましたところ。
Kuramaimg_8768 米海軍アヴェンジャー級掃海艦MCM-2ディフェンダーの佐世保帰港。隣には米海軍のサイクロン級哨戒艇が見えますが、横須賀基地のサイクロン級と異なりM-240軽機関銃が取り付けられているのが見えます。佐世保基地は朝鮮半島に近く、弾薬補給処も近くにあることから、警備は厳重、という印象がありますね。
Kuramaimg_8771 掃海艦ディフェンダー、満載排水量1312t、全長68.3m、1987年から1994年に14隻が建造されたアヴェンジャー級の一隻で、乗員81名、機雷掃海と機雷掃討共に運用できる艦で、昨今掃海艇がFRP船体のものが基本となっているのですが、衝撃吸収性能と非磁性性能が高い木造船体をFRPでコーティングしたもの。
Kuramaimg_8788 米海軍の交通船、隣に見えるのは我が海上自衛隊の補給艦はまな。交通船、ですが、甲板上にはリラックスチェアが置かれ、作業服もみていますと、軍属の方、が運用しているのでしょうかね。交通船はかなりの数が係留されているのが弓張岳から俯瞰できたのですが、佐世保は揚陸艦の基地、LCACが主力の今日ですが、交通船は有事の際には上陸用にも用いられるのでしょうか。
Kuramaimg_8792 護衛艦いそゆき。佐世保へ帰港するべくやってきました。佐世保基地第13護衛隊を構成する四隻の護衛艦の一隻で、護衛艦いそゆき、はるゆき、あさゆき、じんつう四隻を以て構成。実はこの前日の日曜日まで鹿児島において艦艇広報に出ていた護衛艦です。月曜日ということで、鹿児島から母港佐世保へ戻ってきたところ。
Kuramaimg_8796 曳船78号、曳船84号、この二隻が入港作業支援のために待機しています。曳船は、艦船の出入港支援に不可欠なものですので、逆に言えば曳船が準備している、という事は出入港が行われる、という事で、即ちこれは護衛艦の動いている姿が見られるまでもうすぐなのだ、という事に他なりません。
Kuramaimg_9032 護衛艦はるゆき、ハルユキ君が護衛艦いそゆき、に続いての帰港です!。実は鹿児島で一般公開されていた護衛艦は、いそゆき、はるゆき、二隻が一般公開されていましたので二隻そろって戻ってきた、ということになります。二隻並んで入港の様子を見ることが出来る、幸先の良い一日の始まり。
Kuramaimg_9035 いそゆき、曳船と協同し接岸へ。はつゆき型護衛艦は1982年から12隻が量産され、海上自衛隊の近代化を一挙に進めた護衛艦で、満載排水量4000tの大型護衛艦で、対空対潜対水上誘導弾を搭載し大型対潜ヘリコプター運用するガスタービン推進艦、このなかで護衛艦いそゆき、は1985年に就役しました。
Kuramaimg_8851 はるゆき、続いて接岸へ。はるゆき、は、いそゆき、が1985年1月に就役しましたが、1985年3月に就役していまして、この1985年は12月に護衛艦やまゆき、も就役しています。一年間に三隻は多い印象ですが1990年にも護衛艦あさぎり型三隻が就役していまして、二隻就役というのも少し前まではかなり多かったという時代も。
Kuramaimg_9017 はつゆき型二隻の接岸作業は、倉島桟橋の地形に隠れてみることはできません。この角度から見てみますと、電波塔のほか建物が二つほど見えるのですよね、そこから見えるのかな、と思い来や手前の小山が視界を隠すことに気づかされます。起伏にとんだ地形は防諜と防衛の観点から有利で、この場所を基地とした帝国海軍の先見の明は凄い。
Kuramaimg_8880 くらま出港準備。いそゆき、はるゆき、は既に接岸しているのですが、接岸支援を行った曳船78号と曳船84号はそのまま、くらま出港準備に取り掛かっています。既に前甲板でも作業員が作業準備を進めていますし、いよいよ出港準備、くらま、に合わせてこちらも湾内から撮影するべく展開を開始です。
Kuramaimg_8904 くらま、は体験航海の後、この年に行われる派米訓練への準備の意味も込め、三菱重工長崎工場において定期整備を行うこととなっています。つまり、体験航海は佐世保乗艦長崎下艦、撮影位置は大丈夫なのか、というところを、元々はつゆき型二隻入港を撮影した場所から撮った方が無難だったのではないか、という一瞬の迷いもありました。
Kuramaimg_8969 護衛艦じんつう、佐世保湾内を入港へ向かう様子が見えました。港内で停泊している姿よりも、湾内とは言え会場を進む護衛艦は迫力があります、思い出せば前日の掃海艇たかしま、も湾内を進む様子は迫力がありました、時間は、位置は、経路は読み通りか、こんな撮影をしたのは初めてですし、心配事は多々あれども、最適な撮影位置を目指し、波を蹴って前へ進む。
北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする