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今津駐屯地創設60周年記念行事(2012.09.09) PowerShotG-12撮影速報

2012-09-09 22:59:39 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

◆今津駐屯地祭2012

 本日、滋賀県高島市にある陸上自衛隊今津駐屯地創設60周年記念行事へと行ってきましたので、コンパクトデジタルカメラの写真にて取り急ぎその様子をお伝えしたいと思います。

Iimg_27_72 今津駐屯地祭2012、今津駐屯地といえば第3戦車大隊と第10戦車大隊の駐屯地として知られ、中部方面隊最大の機動打撃力の拠点となっています。しかし、第3特科連隊の特科隊改編に伴い、今津駐屯の第5大隊が廃止され、その後今津駐屯地には中部方面移動監視隊と中部方面無人偵察機隊が新編配置され、一転、陸上自衛隊情報優位への試金石的な部隊の駐屯地ともなりました。

Iimg_2584 今津駐屯地60周年、こう大書したマイクロバスが運行されるほど、本年は節目の年なのですが、他方で、隣接する広大な饗庭野演習場に対し今津駐屯地は。グラウンド面積に限界があり、今年は凄いらしい、と囁かれる行事内容に個人的にあまり説得力を感じられなかったのは事実です。

Iimg_2593 しかし、足を運んで驚いたのは、やはり60周年、という事でした。行事そのものは従来通りですが、観閲行進が拡充され、姫路駐屯地より特科隊と高射特科大隊の、千僧駐屯地より偵察隊が、という毎年の部隊に加え、福知山駐屯地の普通科連隊、大久保駐屯地の施設大隊と方面隊直轄の施設群、観閲行進へ加わっていたことでしょうか。

Iimg_2606 60周年は節目の年ではあるのですけれども、考えれば74式戦車の用途廃止は本格化しており、対して大量生産で取得費用を抑えることが主眼とされた10式戦車はやはり90式戦車と同じ毎年1個中隊所要しか取得が認められず、退役数と就役数の差異は純減されている、という現状、遠からず10式戦車が此処今津駐屯地にも入ることなのでしょうが、現在の6個戦車中隊は半減、もしくはそれ以下になってしまうのかもしれません。

Iimg_2655 それにしても来年度予算概算要求が出されましたが、概算要求の時点で今年度予算よりも減額、震災復興予算で確保できた分を含めて、という背景はあるやもしれませんが、国家予算全体は肥大化し、歳出削減を掲げた現与党民主党は安全安心のために予算を増やすと大義名分を掲げたのですが何故か防衛予算は削減される、という不思議なもの。

Iimg_2691 今津駐屯地、今年は心なしか人が多かったような、気がします。毎年式典開始直前まで余裕がある木立付近の人口密度が高く、近江今津駅は列車が到着する度にバス待ちの行列が長くなり、何故か貨物列車が特急退避へ駅に停車した少し後にも行列が長くなったほど、まさか、いつぞやの某国立大学の学生のように列車本数の少なさから北海の帝王ごっこ的なことをしたのか、ともおもいましたが、まあ、一枚撮ってから来たのでしょうね。

Iimg_2726 シャトルバス第一号に乗り展開した当方、撮影ポイントですが、いろいろ考えた結果、観閲行進と訓練展示の撮影位置を切り替えることとしました。来賓席がスタンド席以外に地上椅子席が多く、その後ろが人口密度も低く、そこからならズームレンズで撮影できるのでは、と考え、ある程度正解でした。

Iimg_2756 今津駐屯地祭来場者の増加、これは戦車体験乗車を見ると端的に表れているといえるかもしれません。戦車体験乗車は戦車部隊の駐屯地という事もあり、少なくない数の戦車が準備されるのですけれども、なんと式典前に一人一枚の戦車乗車整理券を配布していたのです。

Iimg_2761 昔はそんなことはなく、整理券などなく、式典と訓練展示終了後に並べば普通に乗れましたし、時間帯が良ければ、とくに1400時をすぐれば待ち時間も少なく、何度か乗った、という話、聞くのですよね。数年前からまず伊丹が整理券配布開始、今や今津も整理券です、こんなところにも戦車不足が、違うか。

Iimg_2781 今津駐屯地は、コの字型に見学が可能な立地となっています。しかし、数年前まではこれ、L字型に見学席が用意されていたのです。実は2006年の第三師団改編で戦車大隊が縮小され、並んでいる戦車が減っていて驚いた記憶があるのですけれども、減った戦車の場所には体験乗車用の戦車を並べていたのに対し、数年前からその位置を見学席に開放したものでした。

Iimg_2807 新しい撮影位置からの写真、そんな構図にも興味があったのですが、どうも逆光になりそう、と言いますか確実に逆光になる配置でしたので、何もかも黒く映ってしまいます。そこで雨すれすれか雨天時の逆光があり得ない状況以外は撮影位置に選定する事は断念することとしていまして、本年もこれを踏襲したかたち。

Iimg_2828 実は本日、雨天の予報が各所で出されていましたので、防滴装備は完全、レインコートとカメラバックカバーにカメラレインカバーとレンズレインカバーに応急乾燥剤と折り畳み傘に市指定ポリ袋、これに加えてEOS-7Dだけを携行しEOS-50Dを待機、としたのですが、・・・、まあ、天気がどうだったかは、写真見ればわかるでしょう。

Iimg_2832 しかし、本日降らなかったのか、というとそうではないわけで、もちろん今津は開放されている時間帯晴天だったのですけれども、高槻のあたりは結構降っていました、向町の方から京阪線の方角を見ますと、明らかに黒雲の下の一部が直線に真下へ煙っているところがあり、あれがゲリラ豪雨だったのでしょう。

Iimg_2871 ほとんど快晴なので、万々歳なのか、と問われますと、まあ、贅沢をいってはいけないのですが、なんといますか、日焼けで、明日痛いことになりそう、ということが、あります。実際問題、0900から1200時まで少量降雨の予報だったので、そのうち曇るだろう、と考えて日陰ではなくコンクリートで下からも照り返しがあるところにいたわけで、ううむ。

Iimg_2888 直射日光ですとカメラも凄い温度になるのですが、特にこのG-12はEOS-7Dの補完装備という事もあり直射日光下に出されていたので、カメラは此処まで熱くなるのか、というところまで熱を持ってしまい、それでも作動するところにCanonのカメラの信頼性の高さを当改めて感心したわけなのですが。

Iimg_2853 陸上自衛隊も、本日は降らない、と考えていたのでしょうか、訓練展示終了後にヘリコプターが着陸する際には散水を行う準備が無かったため、そのまま着陸、砂埃が凄く、着陸したAH-1Sと砂煙に隠れる74式戦車の車列で、ここは中東か、というような写真も撮ることが出来ました。

Iimg_2902 来場者ですが、前述の通り招待席の後ろ側から、かなり場所を探すべく足を使って探したのですが、撮影しまして、そこで招待席の方の少なくない方のようですが、今回初めて駐屯地祭を見た、という声を聴きました。これを考えますと、招待状へこれまで欠席、としていた方の少なくない方あ初めて出席と返信したことにもなり、自衛隊への関心は国民全体で高まっている、そんな実感を持った一日でもありました。

北大路機関:はるな

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コメント (3)
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