◆陸上自衛隊東北方面隊・米太平洋陸軍参加
防衛省によれば、今年度の陸上自衛隊日米共同方面隊指揮所演習が12月上旬に行われるとのことです。
今年度の陸上自衛隊日米共同方面隊指揮所演習は、東北方面総監部が置かれている仙台駐屯地において実施されるとのことで、演習参加部隊として、陸上自衛隊からは東北方面隊を中心とした部隊が参加し、米陸軍からは太平洋陸軍司令部と在日米軍司令部などから部隊が参加するとのこと。
日米共同方面隊指揮所演習は、陸上自衛隊と米陸軍の部隊が平時においては異なる指揮系統にある中で共同しての作戦実施における方面隊や軍規模での幕僚間の指揮系統統合運用に関する演練を実施し、有事の際の連携への能力の維持と強化を図ることが目的とのことです。
日米演習は、東日本大震災に際して、文字通り奇襲と言えた大震災を前に米軍が迅速に立ち上げた支援体制との協同を行うことで、米軍が進める震災救援任務トモダチ作戦での日米連携を円滑に進める事ができました。日本有事や周辺事態に加え今後の大規模災害を考慮した場合、この種の訓練の重要性は今さら敢えて言うまでもないでしょう。
国民保護訓練が今回の演習と共に実施されることとなっており、国民保護訓練へは陸上自衛隊と米陸軍に加えて日本から関係機関が参加することとなっています。仙台駐屯地での国民保護訓練、東日本大震災自衛隊災害派遣統合任務部隊司令部が置かれた場所での訓練、という事ですね。
なお、今月末に行われる東北方面隊創設記念行事は毎年実施されている霞目飛行場地区会場ではなく、仙台駐屯地が式典会場となるようです。仙台駐屯地はシャトルバス乗り場程度しか利用できませんので、方面指揮所演習が行われる会場、方面隊記念行事に足を運ばれてみてもいいやもしれません。
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