◆名銃と特殊戦用装備
新春エアソフトガン特集も本年で三回目、恒例企画となりつつありますが昨年の新装備はこんなところです。
ベレッタM-84,イタリアのピエトロベレッタ社が開発し、我が国では海上保安庁や厚生労働省麻薬取締官が採用している中型自動拳銃で、9×17mm弾、所謂9mmショート弾を13発装填する高性能な自動拳銃です。当方が2012年に購入したのはウェスタンアームズ社製のガスブローバックガン、当方が中学校二年生の頃に発売されたもので、中二病的視点から昔あこがれていたもの。
ベレッタ社は世界でも最も古い銃器メーカーで、その歴史は16世紀にマスケット銃を製造する企業まで遡ることが出来ます。そもそも企業という仕組み自体が成立したのはフェニキア人が地?海沿岸に造船業として生み出した仕組みという事ですので、同じ地中海沿岸では産業という概念が組織化しやすい下地があったのやもしれません。
自衛隊制式拳銃であるSIG-220とベレッタM-84を並べてみました。複列型弾倉を採用するベレッタM-84は13発を装填できますが、9×19mm弾を使用するSIG-220と比較しても小型であることに驚かされます。購入したのは前述の理由と手頃な価格品との出会いが背景にあるのですが、多弾数と高性能を一つに盛り込んだ精巧な工業製品の機能美に惹かれた、ということも大きい。
FNブローニングM-1910,徹底した小型化と突起物の排除を以て完成した20世紀の傑作拳銃、ブローニングM-1910です。マルシン社製エアソフトガンとして偶然売っているのを発見し思わず購入しました。ベルギーの物凄く古い拳銃のモデルですが、我が国では陸海軍の将校用拳銃として、また警視庁を始め警察用拳銃として戦前戦後と運用されました。
コルトM-1911A1とブローニングM-1910を並べてみました。M-1910は戦前の将校装備品が制服はもちろん軍刀から拳銃まで自費でそろえる必要があった時代に、安価でありつつ高性能なものとして多数が輸入されました。また、1914年のサラエボ事件にてオーストリアのフランクフェルディナンツ皇太子を銃撃し、第一次世界大戦の引き金となったことでも有名な一丁です。マルシンの安価なガスガンはこの頃完全に市場から払底してしまいましたね。
H&K-G-3SG-1、ドイツ連邦軍が1964年に制式化したG-3小銃の高精度個体を選出し、能力証明射手用の自動狙撃銃としたものがG-3SG1で、強力な7.62×51mm弾を使用し連写にも耐え堅牢を誇ったG-3,その弾薬特性と高精度な銃身を利用した自動狙撃銃はドイツ連邦軍の能力証明射手や警察狙撃用などに用いられています。89式小銃と並べてみましたが、大きい。
G-3SG1をMP-5PDWと並べてみました。G-3SG-1は中学の頃いつもつるんでいた友人が電動ガンとして購入していましたが、その影響でしょうか、某アニメのじーすり先輩に憧れたわけではないです、ただ、ドイツ連邦軍の狙撃について調べる機会があったので何となく欲しくなった、という事も理由として大きいです。中二病だけど銃が欲しい!、というわけでもないですよ。
SIG-SG-552に30連弾倉を装着してみました。SG-552は昨年購入したのですが、国産品では20連装型の形状しかありませんでしたので、東京マルイと互換性のある輸入品を調達しました。短機関銃程度の大きさであるSG-552ですが、弾倉が短型だけでは見た目が心細く、しかし、切り替えるだけでここまで印象が変わるとは思わなかった。
いつもお世話になっているCジョニー氏から消音器を譲ってもらい装着しました、これで名実ともに特殊作戦仕様で、PMC装備とよく合うのですがMASADAカービンと並べますとSG-552でもここまで大きくなるのか、と驚いた次第です。どうも正規軍から離れてゆく装備として三丁のエアソフトガンを増やしてしまいましたが、2012年に気になったのはこんな感じでした。
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