◆岐阜基地航空祭を様々な角度から
明日は岐阜基地航空祭、Weblog北大路機関では過去9年間にわたり岐阜基地航空祭を紹介してきましたが、此処から幾つか。
岐阜基地航空祭、入間基地航空祭程ではありませんが日本で有数の来場者を誇る航空祭です。理由は後述しますが、人口密度はかなりのものとなり、しかも見どころが幾つかに分かれているため、何処をどのように回るのか、という一種慣れのようなものが重要となってきます。
岐阜基地航空祭は飛行開発実験団が航空自衛隊が運用する大半の機体を保有しているため、岐阜基地航空祭さえ撮影すれば多くの機種の飛行を撮影できる、として人気です。やはり最大の人気はメイン会場の最前列に陣取り、離陸の様子を撮影する。三柿野駅、六軒駅、各務原市役所前から北門、新北門へ入り朝一で確保します。
岐阜基地航空祭では開発中の新装備、新型ミサイルや無人機なども展示されるため、メイン会場で撮影しつつ、適宜地上展示航空機や装備品を撮影、轟音を上げて離陸する様子を滑走路沿いに、という方法が最も手堅いのですが、開門一時間二時間前に並び始め、一挙に開門と同時に走らなければなりません。
しかし、メイン会場ですが滑走路から見て逆光の位置に或るため、飛行展示はこのように航空機の塗装が完全につぶれて、空は白っぽく機体は暗く映ってしまうのですが、このあたりPLフィルターでもRAW現像でも逆光を置き換えるのは容易ではありません。
順光、この環境を求めて南側に、という需要があるのですが、このため岐阜基地は滑走路の南側、南側会場や基地の外周沿いにある航空宇宙博物館側から撮影する方は少なくありません、写真は航空宇宙博物館側から離陸し、大きく旋回する様子を撮影したもの、一つ上の写真よりも段違いというところでしょう。
メイン会場には取るべき航空機や装備があるのですが航空宇宙博物館へは新南門が開放されているか否かで、開放されていればよし開放されていなければ正門から工業団地を迂回する必要があり、実質的に移動することはタクシーか自転車、駐車券と自家用車を手配しなければ対応できない。
南側会場、例年開放区画が拡大したり縮小したりで本年は拡張されるようですが、要するにメイン会場の滑走路反対側、正門から入場するか誘導路沿いの外周道路を徒歩かシャトルバスで移動することとなります。近年、屋台やお手洗いが整備され、利便性が高まっていますし、離陸は撮影しにくいですが、着陸後はこのような写真を撮る事が出来る。
南側会場から異機種大編隊を撮影した様子。異機種大編隊は岐阜基地でなければ見られない名物なのですが、このように順光で撮影しますと、不思議な情景として写真に収められますので、撮影場所としてはメイン会場からも徒歩30~45分ほどで移動でき、お勧めできる場所です。
お勧めできるのですが、万能ではない、順光ですが、一瞬太陽に雲が差し掛かった時は、と言いますと、なんと言いますか青空なのですが機体の色は黒く沈んでしまいまして、こればかりは運としか言いようが無く、これならばメイン会場で最前線を目指した方がよかった、と後悔する方も居るやもしれないでしょう。
航空祭は見たいが混雑は嫌だよね、という方は、お勧めできるのが誘導路付近、基地外周道路がメイン会場と南会場を結ぶ長大な距離で広がっているのですが、ここから着陸した機体が間近を通るところを見られるので、混雑はしておらず基本最前列を遅い時間帯でも確保できるため、出遅れた方や混雑を避ける方にはお勧め。
誘導路沿いですが、難点は飛行展示がメイン会場を中心に行われますし、更には完全に逆光となっていますので、上空を見上げて轟音を体感するにはいい場所なのですけれども写真に記録しますと飛行する様子は逆光になってしまう。なかなか厳しい選択となりますが、近年お手洗いの設置が始まり、過し易いことは確か。
逆光ですが、曇りですと多少は逆光が緩和されますので、南側に行くか北側に行くか、天候をもとに判断するというのはいいかもしれません。もっとも、メイン会場を確保するには冒頭に記したとおり物凄い競争になりますので、転倒などに気を付けなければなりません。
悪天候、考えたくない事ではありますが、雨天の際はメイン会場一択となります、何故ならば飛行展示そのものが縮小若しくは中止となりますので、地上展示航空機はメイン会場に集約、南側には保存展示機呑み、今年はペトリオット、昨年までは陸上自衛隊車両だけですので、被写体が無いのです。
また、雨天時は離陸の情景が迫力あるものとなっているのですが、それでも迫力があるとは言っても岐阜基地らしい編隊飛行などは雨天では見る事が出来ないため、今年は大丈夫そうですがやはり航空祭には晴天を望みたいところです。今年はブルーインパルスの参加も無く混雑が緩和されることを期待しつつ、皆様お気をつけてお出かけください。
北大路機関:はるな
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