北大路機関

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【G7X撮影速報】DDG179MAYAイージス艦まや進水式と横須賀探訪記(2018-07-30)

2018-07-31 20:04:20 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■生まれ変った摩耶様の本当の力
 まや型護衛艦、新しいイージス艦27DDGの艦名は護衛艦まや、となりました、2020年竣工予定で、二番艦は来年進水式を迎えるとのこと。

 新護衛艦まや、IHIマリンユナイテッド横浜工場の後身ジャパンマリンユナイテッド横浜事業所磯子工場において進水式を迎えました。8200t型ミサイル護衛艦として建造が進められた第七のイージス艦、その艦名は重巡摩耶が踏襲された訳です。北大路機関摩耶資料室として摩耶を掲げる我が機関でも、摩耶が護衛艦まや、として受け継がれたことは喜びの至り。

 横須賀基地、台風の影響で諸事情から北大路機関創設13周年記事の目玉に横須賀横浜探訪を企画していたのですが台風12号の日本本土接近、しかも西側へ進むという久々に不思議な進路を取る台風の接近で有耶無耶になりかけていました、数日離隔しましたが、台風一過の青空をこうして撮影することが出来た、青空がいいですね。

 いずも、逸見桟橋に係留、そして今週末に迫る横須賀サマーフェスタの準備らしき動きも散見できました。満載排水量27000tの護衛艦の威容はなかなかのもので、横須賀を代表する情景といって過言ではないでしょう。しかも入道雲が夏らしい情景を醸し出しています。逸見桟橋の奥には吉倉桟橋の護衛艦も望見できる。

 いかづち、吉倉桟橋には複数の護衛艦や補給艦が係留されています。奥にはイージス艦の姿が見えまして、ようやく日本海での北朝鮮弾道ミサイル警戒任務が一段落し、もちろん北朝鮮の核廃絶への行動はこれから始まる段階でしかないのですが、日本海から母港横須賀基地へ戻ることが出来た、という。

 タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦、世界でも数少なくなった巡洋艦です。これも時代の流れ、といわれればその通りなのですが、船体を大型駆逐艦として建造されたスプスーアンス級駆逐艦を流用し、多機能防空システムであるイージスシステムを搭載した最初の一群、27隻が建造された巡洋艦の一隻です。一時は除籍も検討されましたが、延命へ転換したとのこと。

 おやしお型潜水艦、海上自衛隊は現在潜水艦戦力を増強中で、従来16年という短期間で第一線を退かせるという運用を行っていた海上自衛隊でも、護衛艦と同程度の期間を運用ということでその勢力の強化につとめています。16隻から22隻へ増強するとの指針ですが、潜水艦要員教育体制の拡充があわせて求められている事も忘れては成りません。

 横須賀地方総監部、いずも、と並びますと風格が護衛艦に圧倒されている、というところですが、それだけ護衛艦が大きくなった、ということでしょう。当方などは1998年に佐世保基地で初めて見上げた強襲揚陸艦ベローウッドが自分の高校の校舎よりも巨大で、圧倒された思い出があります、今の子は日本の艦の大きさで圧倒できる訳だ。

 むらさめ、きりしま、すずつき、ときわ、横須賀基地吉倉桟橋での情景、全艦艦尾を向けているため、横須賀軍港巡り遊覧船に乗船しましたらば、なかなか勇壮な艦隊を撮影できたのかもしれません。しかし、そろそろ移動しなければ、新護衛艦の進水式に間に合いません。JR横須賀駅を横須賀線で磯子駅へ向かう。

 おおなみ、ジャパンマリンユナイテッド横浜事業所磯子工場へは護衛艦たかなみ型の一隻が入渠していました。最初はこれがイージス艦か、と思いつつ、よくよくみればラティスマストが特徴的な存在感を示している、8200t型護衛艦は、イージス艦あたご型と同じモノポールマスト構造を採用しているため、こんな艦容ではありません。

 さんふらわきりしま、ここにも霧島が、と思いつつよくよくみてみますと、さんふらわきりしまファンネル部分の奥に特徴的なモノポールマストが、そして満艦飾が為されているのが見えます。まったくみえない、とはこのことですが、見えないのであれば仕方がありません。進水式まで一時間ほど時間の余裕がありますので待つことに。

 うるま、海上保安庁巡視船の姿も見えました。ジャパンマリンユナイテッド横浜事業所磯子工場はIHIマリンユナイテッド横浜工場時代から、ひゅうが、いせ、いずも、かが、と全通飛行甲板型護衛艦を建造した名門、石川島播磨重工東京工場時代にはヘリコプター搭載護衛艦ひえい建造も担っています。そして海上保安庁最大の巡視船である巡視船あきつしま型の建造もここでおこなわれているのですね。

 まや、艦名が重巡摩耶を継承したことは発表されたのですが、僅かに動いただけで、まや、船渠から出てくる気配がありません。進水式から二時間ほど待ったのですが、残念ながらこの日に出てくる様子がありませんでしたので、最新鋭艦はもう少し後で全容を撮影することとしまして、横須賀で撮影もしたことですし、残念ではありますがまた近く横浜は行く予定ですので、撤収することとしました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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コメント (3)
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